6/1(水)にTAIYO MAGIC FILM 第10回公演 舞台『センチュリープラント2016』を観に行ってきました。
この舞台を観に行こうと思ったのは、真凛ちゃんがご出演されるからです。
TAIYO MAGIC FILM 第10回公演
舞台『センチュリープラント2016』
脚本・演出:西条みつとし
【公演期間終了】
★以下、内容に触れる感想を含むため問題ない方は読んで下さいね★
TAIYO MAGIC FILM前作の「ぼくのタネ」に引き続いて真凛ちゃんが
ご出演されるので観に行ったのですが、今作もほんと良かったです!
真凛ちゃんと小野真弓さんの姉妹役観れたの嬉しすぎたあ!
人生の岐路における選択に苦しみ喜び気持ちがすごく揺れ動く作品に
感涙しました。難役を演じきる真凛ちゃんのお芝居ほんと良かった!
真凛ちゃんと小野真弓さんの姉妹のぶつかり合いは観ていてほんと
胸が締め付けられたよね!何度も何度も!長い道が続いたけど新しく
岐路が見えてきたときの嬉しさすごかったもん!
姉妹が諦めずに道を進んで見えた光景は嬉しさがこみ上げてきました!
TAIYO MAGIC FILMの細田香菜さんの前説後説がうますぎる件。
←ほんとすごかった。
オープニングステージでは、佐伯佑佳さんが歌を歌ってくれていてね。
小野真弓さん演じる陽高良美が憧れの歌手が佐伯佑佳さんって設定なの。
この作品は、小野真弓さん演じるお団子屋で働く長女、陽高良美(30歳)のお話。
自分の家の中にあるお団子屋で働く長女の元に、真凛ちゃん演じる妹の陽高智枝
がやってくると、コップが欲しいとお姉ちゃんにお願いして水でも飲むのかな?
と思ったら、水が入っていないとブチ切れ、自分の着ている洋服がほつれている
ことに怒り(気にするほどのことでもないのに)、用意されれば怒ってお姉ちゃん
目掛けて水をかけ、着ていた洋服を脱ぎ外に出ていく。
もう、序盤の真凛ちゃんの芝居に圧倒され、その場で、疲れ切っている姉の姿を
観るとね。いきなり真凛ちゃんおのまゆさんのお芝居に引き込まれました。
妹は精神的な病気になっていてね、一緒に住んでいる姉はずっとこういう風に
高圧的に当たり散らされて精神的に参っちゃうよね。すごかったなあ。
お団子屋で働く中村麻里子さん演じる屋城音々が、智枝を預かってくれた日が
あってね、そんな日に、良美は死んでしまったかのように、お店のテーブルで
うずくまり動かなくてびっくりしたけど、それほどまでに疲れていて深い眠りに
ついていたんだろうなあ。
姉妹が子供の頃、由地慶伍さん演じる父の陽高俊來は元気に、お団子屋を切り盛り
していてね。お父さんの働いている風景を、家の階段の上から見てるの。
そこでの親子の会話が良いよね。真凛ちゃん子供らしさ出すのうまい!(^ω^)
お父さんは、子供たちにセンチュリープラントっていう、30年かけて咲く花の
お話をしててね。←この話をするのが好きなんだって。子供たちが良く聞いてるって言ってた。
父と一緒に働くようになった良美が年頃になってね、真山勇樹さん演じる
お団子屋に顔を出すようになった金雄と良美が惹かれあい始めて、それを
お父さんが茶々入れてる所にやにやしちゃったよ(^ω^)
2人は恋人同士になっててね。
その中で、中学生の時にお母さんが家からいなくなっちゃって気持ちが負けそうに
なったけど、歌に救われたって良美が言ってたの。
これでね、都度、インサートしてくる篠原あさみさん演じる公園にいる西川晴子が
お母さんなんだなって分かったよね。家を出たことを後悔しているような。
良美と金雄が付き合って2年、良美は夢だった歌手になりたい気持ちを彼に相談
してね。そんなときに、家では父親の様子がおかしくなり出してね。
ぼけが始まってて。このときはまだ病気ではなかった妹の智枝が、お父さんと
お店は何とかするから歌手になってってお姉ちゃんに言ってくれる優しさね。
序盤でうるうる来たよね。
ぼけてしまったお父さんを相手してる妹もこれがどれだけ大変だったのか。
それによって、その後、病気になっちゃったのかな?とか色々考えたらさらに
じーんと沁みてきたよね。
姉の良美が葛藤の末出した答えは、自分の夢を選ばなかった。
公園に西川晴子と一緒にいた少年、古賀瑠くん演じる幸希は自分の誕生日に、
小築舞衣さん演じる土梨乙葉、細田香菜さん演じる深井鞠、左羽由梨佳さん
演じる湯野実の3人が行っているフラッシュモブに撮影・企画を依頼。
良美は夢を諦めたものの、付き合っている金雄からプロポーズを受ける。
金雄は仕事の都合上、海外に行かなきゃいけなくなり移住するってことも
一つの選択肢となり父の面倒も見る必要があるとプロポーズを断るって
良美の人生の岐路はなんで毎回こうなっちゃうの?って思った…。
良美は結婚していないのに、ある男の子供を身ごもった。産もうと思ってた
のに、あきらめなくてはいけないことになっちゃって…。
その後、良美の妹の智枝の様子がおかしくなる…。何かにつけ、発狂し
暴れるように。
自分の幸せを後回しにして、妹と暮らしていく姉。
人格が破たんしている妹との生活は、とにかく精神が擦り減るよ。
観てて、辛い気持ちを抑えられませんでした。
家族だ!って分かってるけど、いざこういう状況になるってことが起こり
えるかもしれないのに、想像できない。
お団子屋の常連客、皆口裕子さん演じる神村が店にやってくる。やってきて
話すのは自分の旦那の愚痴ばかり。
東松史子さん演じる歌手のSHIHOがお団子屋にやってくると、自分のやりたい
方向性と現実とに悩み上手くいっていない様子。
堤匡孝さん演じるマネージャーの原田弘信がお団子屋にやってくると、SHIHO
の考えていることにキレだすわ、さっきの神村が自分の妻という状況で遭遇
しちゃって夫婦喧嘩。
SHIHOがマネージャーの夫婦喧嘩いじる件面白かったなあ(笑)(笑)(笑)
良美の妹の智枝の発狂は止まらない。姉に強く当たるたびに胸が締め付けられました。
お団子屋では、SHIHOが新曲が決まり、神村夫婦仲もなんだかよくなり、
人の幸せを見て、聞いている良美の雰囲気が心情を察したよね。
お店で働く音々の話、良かったなあ。
妹がお店(家)に帰ってくるとバイトの面接に行っていたらしく、ダメだった
と姉に報告し「お姉ちゃん大丈夫だって言ったじゃん!」と突っかかる。
お団子屋では、夫婦仲直りして、海外旅行に行ってきたという神村がイタリア
帰りのおみやげを持参しやってくる。完全に旅でのお話をしたさすぎる感じが
面白い!
SHIHOもやってきて語り出す内容がなんだか、SHIHOのことではなくて、SHIHOの
歌手の話ではなく全て良美のことを指しているようで、良美が「え?冗談言わない
でよ!ねえ?誰なのあなた!」と慌てる。神村のプロポーズの話も良美のことを
指しているようで、良美が「ちょっとまってどういうこと?」と続く。
さらには、音々が読み上げるお母さんの日記帳はまさか、あの時の良美の子供?
と連想され「やめて、やめて…。」と泣きながらうずくまる良美にもう涙止まらず
でした。
その現実から覚めると、妹がいつものように姉に当たり散らす。どんどん苦しくなって
追い詰められてきてた。
ある日、機嫌がよさそうに図書館に入ってくると出かけようとする妹に、今日は
図書館休みだよって姉が教えてくれたのに、その態度が気に入らずに姉の頬を強く
張る妹。こんな現実が1年、また1年と続く。
どれだけ良美は、我慢を重ね前に進んで行ったんだろう。
飲み物を与えれば、髪の毛が入っていると文句を言い、その飲み物を姉の顔めがけて
ぶちまける。それでも、支え続ける姉。
もうね、姉のおのまゆさんと妹の真凛ちゃんのがっつりと交わるお芝居が素敵すぎて
終盤ずっと目に涙が溜まっていました。
ある日の妹の行動、お店に出てくると、飾ってある花瓶を手に取り床にたたきつけ
ガラスが割れて飛び散る。さらに続ける。
外に出るとのれんを持ってきてそれを真っ二つに折ってしまう。
さらには棚に置かれたお店の商品である団子を取っては、投げ捨てる始末に、観ている
自分は魂が抜けてしまうかのような呆然となる感覚に苛まれました。
すると、そこには泣きながら妹が散らかした惨状を片付ける姉の姿が観え、ドバドバ
と涙が流れてきました(;ω;)うぅ
おのまゆさんの身体は震え、大粒の涙がお店の床に舞うシーン(;ω;)とにかくすごかった!!
愛していたのに、今でも愛しているのに結婚を諦めた金雄にもらったペンダントを
ずっと観につけていた姉のそれに手をかける妹は、それをひきちぎってしまってね(;ω;)
姉がある日、大好きな歌手の音楽を聞いてほんのひと時の安らぎを得てパワーを
もらっていたであろうに、聞いていたCDプレイヤーからCDを取り出し、CDを真っ二つ
に割ってしまう妹。
とにかく、どのシーンもが衝撃の連続でした。
しかし、ある時を境に、あれ?なんだか妹の様子が少し変わってきた気がすると、
真凛ちゃん演じる智枝のかすかな変化に気付いたよね。
ある日バイトの面接が終わり、結果を姉が聞くとダメだったけどキレるでもなく
「また次、頑張る!」って言葉!!!(;ω;)(;ω;)(;ω;)うぅ
姉が、妹に水を持ってきてくれた時につまずいて、妹のズボンに水がかかって
締まったときがあっても自分でタオル持ってくるよ「お姉ちゃんほんとドジなんだ
から。」って。完全に泣きっぱなし。もうね、真凛ちゃんの声のトーン、お芝居
好きすぎる。ちょー泣けた!!!
妹が駅前に出かけた時に、新しくお団子屋さんが出来たのを見つけたみたいで、
それを姉に報告して、負けたくないね!お姉ちゃんの笑顔があれば!とか言って
くれるの。
観ながらに、ずっと嬉しかった。心がすんごくあったかくなってた。
後で一緒にお花屋さんに行こうって言ってくれてたりね。
妹が変わって行くのがほんとにほんとに嬉しかった。
病院への通院が終わり家に帰ってきた妹。
妹の口から出た言葉は、先生に治ったからもう来なくていいって。
「全部、お姉ちゃんのおかげだね。ありがとう。」(;ω;)爆泣き
お姉ちゃんの選んだ道は間違いじゃなかったんだよ!!!
センチュリープラント!!!←
この展開ずるい!どんだけ、感情の起伏させられたかあー!!!
姉妹が一緒に楽しそうに、嬉しそうに踊るシーン良かったなあ。
その後の姉の人生が好転して、まさかの機会でカラオケで歌ったことが
きっかけで歌手にスカウトされる良美、ずっと好きな気持ちのままだった
金雄が良美の前に現れ、「ずっと君のことを想っていた。」って時間が
かなりかかったけど2人が結ばれることになってね。
そして、公演にいた少年、幸希が2人の子供で、自分が誕生日に両親への
感謝の気持ちを込めてフラッシュモブを頼んだんだって話がどんどん
繋がって行って、完全なるハッピーエンドで幕を閉じて爽快でした!
畠山U輔さん演じる原田弘道が公園でショートムービーを撮るって話も
並行して走っていて、森林永理奈さん演じる幼なじみの八木綾とのシーン
の流れがこれも岐路を感じれてね。ラストはすごい衝撃だったけど。
ショートムービーコンテストの500作から10作に残り、弘道が作品を撮る
ために用意した役者たち。大浜直樹さん演じる先輩役者の大ノ宮健太郎に
頼んだのが間違いだったよね。撮影・台本の内容から男性役じゃなきゃ
いけないのに蔭山浩美さん演じる女性役者の北松沙絵里を現場に連れてきてね。
完全なる先輩のゴリ押し状態。
先輩が用意していたもう一人の役者が佐保歩実さん演じる下着メーカー
の社長の桜羽雅子で、その理由が桜羽社長に預かったCM広告費を紛失して
しまい、この動画企画を広告にってごまかしてしまおうという魂胆だった
らしく、自分の撮影企画がめちゃくちゃにされてる弘道せつなす。。。
桜羽社長が現場にやってきて、リハをしてみると、大ノ宮が勝手に台本を書き
換えてて完全に下着CMになっている件に、弘道がかわいそうだけれども爆笑
してしまった…。
弘道は綾のことが好きなはずなのに、何も伝えられなかったね。綾の口から結婚
の2文字が出てきたときは如何ともしがたかったです。その後の後悔感ね…。
桜羽社長に事情を説明して分かってもらえて、臨んだショートムービー本番の
社長の熱演っぷり!←これ良かったね!昔の血が騒いだんだね!!
弘道が綾に渡した300万円がどこから出てきたお金だったのかが分かるラストの
衝撃はほんとビックリしました!!
終演後は、脚本・演出:西条みつとしさんの後輩であるお笑い芸人、アンガールズ
田中さんを向かえてのアフタートークショーめっちゃ楽しかったね!!
もうね、この舞台観たら、こうゆう気持ちになる!
⇒観劇帰りにお団子買って帰ったよ(^ω^)みたらしにしました♪
終演後は、真凛ちゃんとお会いできて感想言えて良かったなあ。
真凛ちゃんのお芝居、最高に楽しめた!!
役柄がとにかく壮絶な難役だったけど、最後こんな想いにさせてくれてね。
すんごく良かったです!!
『センチュリープラント2016』は色々と考えさせられる内容とかも
織り交ぜられていて観れて良かったです!
■内容
たくさんの選択をしながら人は進んでいく。
そして人生の岐路に立つたび、
もう一つの道に進んで行くもうひとりの私が、私の中に生まれる。
私と私と私と私
どの私がいちばん幸せな道を歩いているのか。
私以外の私が、幸せそうで、まぶしい。
誰かが私の心に、容赦なく問いかけてくる。
君の人生は幸せか?
私は、振り返りながらも前へ進む。
「ねぇ知ってる?
センチュリープラントっていう、
30年かけて咲く花があるみたいだよ。」
■キャスト
小野真弓・・・陽高良美
真凛・・・・・陽高智枝
由地慶伍・・・陽高俊來
篠原あさみ・・西川晴子
古賀瑠・・・・幸希
中村麻里子・・屋城音々
皆口裕子・・・神村
東松史子・・・SHIHO
堤匡孝・・・・原田弘信
畠山U輔・・・原田弘道
森林永理奈・・八木綾
大浜直樹・・・大ノ宮健太郎
佐保歩実・・・桜羽雅子
蔭山浩美・・・北松沙絵里
真山勇樹・・・金雄
小築舞衣・・・土梨乙葉
細田香菜・・・深井鞠
左羽由梨佳・・湯野実
【オープニングステージ】
佐伯佑佳
■スタッフ
脚本・演出:西条みつとし
そんなこんなで。