9/21(土)のお昼にに舞台「ぞめきの消えた夏2013~グアム玉砕戦乱舞闘~」
を観に行ってきました。
この舞台を観に行こうと思ったのは、相馬あこさん
がご出演される
からです。
舞台「ぞめきの消えた夏2013~グアム玉砕戦乱舞闘~」
作・演:奈美木映里(=草部文子)
演出監修:和希太平
★以下、内容に触れる感想を含むため問題ない方は読んで下さいね★
2009年から毎年再演されている作品みたいなのですが、これはほんと
すごい良かった!
舞台の軸に「阿波踊り」があるのですが、お芝居と本物の阿波踊り
のコラボもあり、阿波踊りのリズムを刻む太鼓の音にもすごく気持ち
が盛り上がりました!
舞台の題名である「ぞめき」とは阿波踊りのお囃子のことなんだって。
最初に現れた、舞台上方の赤い衣装に身をまとった女性お二人の踊り
の手の動くがものすごくきれいでしたね!
その後の、僧侶みたいな恰好をした方が、今までにおきた戦争を次々
と語りながら歩いてくるところがすごかったです。語りに引き込まれ
ました。
舞台早々に、あこさん登場で、舞台の主人公となる関本家のお母さん
の秋子を演じられていましたが、大きな子供を持つお母さんの感じも
とっても良く出ていて素敵なお母さんでした。
現代と戦時中が折り重なり合う舞台進行が、今は年老いた老人と、
戦時中に一緒にグアムで戦い抜いた兵士との絆や友情を上手く表現
してくれているファンタジックな感じの内容でした。
戦時中の女の子の子供役をされていた、小夜子ちゃん役の二宮真衣
さんが、兵士さんたちの敬礼の真似をしている姿がすごいかわいかった
です!そして、小夜子ちゃんに優しい兵士さんたちもほんと良かった。
兵士たちも戦時の状況を舞台の中で上手く伝えていて、一緒に行動して
いるなかで反逆的な思想を持っているような雰囲気を出す土屋軍曹役
の山口剛慶さんに、最初はなんだこいつの言っていることは!って
思っていたのですが、逆にどんどんこの役柄に引き込まれていき、
終わっているころには、土屋すごくいいわあ!ってゆう心変わり。
めちゃくちゃかっこよかったです!
言っていることは冷たいのですが、戦時中のことを考えると、土屋が
言っていることは通っているし、鉄砲を撃つ姿や、負傷しながらも
戦う姿がめっちゃ良かった。
医者なのに鉄砲で敵を殺してしまい、でも自分だって撃たれて苦しん
でいるのに、ずっと人を撃ってしまったことを悔やむ気持ちが(;ω;)
知らぬ間に自分が観ていて泣いていました。
次々と仲間が殺されていく現状。
傷だらけの仲間たちの気持ち、別れ。死んでいくのが目に見えている
のに戦い続ける兵士たちに熱いものが込み上げてきました。
田中軍曹役の湯川尚樹さんもお芝居が素晴らしく、土屋たちと戦う
姿がすごく良かったです。そして、最後にはこの2人が残り、土屋が
自分の気持ちをまっすぐに初めて語りだすところもすごく良かった。
その後、土屋が死すシーンはすごく辛かったです(;ω;)
田中も妹の亜希の幻影が出て来るところはほんと泣けました。
てか、泣いてばっか。
ほんと、こうゆう戦争ものはむねに来ちゃいますね。
戦時中に、兵士ではない佐伯という男を日本に帰還させるため、兵士の
中から、傷を負っていない、関本竜二伍長役の鶴田亮介さんが守る役に
選ばれ、兵士の仲間たちの先行き不安の中別れ、日本にたどり着くこと
になるのだが、それが、現在、車いすにのっている老人の竜二。
観ていた、戦争のお話は、家族でグアムに来て、その家族に向かって
話していたという流れになっていて、今までちゃんとしていなかった
関本家の孫である浩一が、これをきっかけに考えを改めることになるの
ですが、おじいちゃんが大切にしていた阿波踊りに込められた想いが
孫へと伝わるところが素晴らしく良かったです!(;ω;)涙
おじいちゃんを支えるあこさんもほんと素敵でした!
現代で行われる、本物の阿波踊りの中に交じる戦時中の登場人物。
おじいちゃんと戦時中の若かりし仲間たちとの触れ合いなども感涙
を誘い、いい流れでした。
ラストはみんなで阿波踊りをしていて、真ん中で太鼓をたたく田中
と周りを踊る土屋の視線が合わさったときの何とも言えない感動は
忘れられません。このアイコンタクトは超グッときました!
良い舞台観れたわあ!
終演後、この会場だと無理かもなと思っていた、あこさんとお話が
出来たのも良かったです(^ω^)
■内容
第二次世界大戦中の昭和十九年の春、関本竜二は親友の田中浩輔
と陸軍兵士としてグアムにいた。まだ戦火の及んでいないグアム
では、のんびりお国自慢が催されていた。徳島出身の二人は、
自分達の故郷を思い出しながら、同じ部隊の仲間達や、軍属として
グアムに来ている親子に阿波踊りを教えるのだった。
やがて急激な戦況の悪化に伴い、アメリカ軍が、グアム上陸作戦を
開始する事態となり、連日連夜に及ぶ艦砲射撃で日本軍が大きな
打撃を受ける。そんな中、竜二と浩輔の所属する徳島連隊に佐伯
真魚という、奇妙な報道班員が入ってきたのだった。この佐伯真魚
とはいったい?
■日時
9月22日(日)18:30※貸切公演(お申込み頂けません)
9月23日(月祝)16:00
■場所
東京 新宿シアターサンモール
■チケット
指定席(パンフレット1部付き):6,000円
自由席 前売:5,000円 / 当日:6,000円
■キャスト
鶴田亮介
湯川尚樹
市川博樹(ARCHE)
山口剛慶
岡田地平
尾関俊和
武智大輔
藤森太介
伊藤希
ピカル源氏
田中崇士
相馬あこ
太田祐樹
佐藤慎一郎
久松りょうた
服部伸孝
横山司
舟山利也
石川ほずみ
野沢大悟
金子佳恵
二宮真衣
織田美織
■スタッフ
作・演:奈美木映里(=草部文子)
演出監修:和希太平
そんなこんなで。