2016年7月12日(火)にCooch第4回本公演 舞台「SHOPPING MOLE 1 -パンドーラーの代償-」を観に行ってきました。
この公演を観に行こうと思ったのは、井吹俊信さん がご出演されるからです。
Cooch第4回本公演
舞台「SHOPPING MOLE 1 -パンドーラーの代償-」
脚本:ジュオス藤桑&馬馬ゆのん
演出:馬馬ゆのん
【公演期間終了】
★以下、内容に触れる感想を含むため問題ない方は読んで下さいね★
横浜中華街のとある閉店した中華料理店を舞台とした、代理母出産の斡旋に
関する物語。
終盤の展開がすごくびっくりさせられてとても面白かったです!
井吹さんの醸してる役の雰囲気が良くて面白くかっこよく楽しめました。
観れて良かったです!
閉店した中華料理店にやってきた大人たちが騒いでいると、制服を着て、
それまで本を読んでいた重元美沙さん演じるカレンが「うるさいな!
毎日、毎日!いい大人がおとなしくしなさいよ!」と怒りはじめる。
そこにやってきたのは道井良樹さん演じるサボテン。道井のお芝居、味あるよね~。
白衣を着たサボテンがこの舞台の主人公で、閉店した中華料理店に医院をかまえる
闇医者なの。
「ワンちゃん、ネコちゃん、モルモットちゃん♪かわいい、かわいいペットだよ~♪」
と拡声器で宣伝をしながらやってくる男、井吹俊信さん演じる除島!!
移動式ペットショップの風変わりな男は「動物愛護法違反野郎!」と呼び止められると
「俺かぁ。」と気づき、「認めないからな!」と言う男に「2割引にしておくから。」
と意に返さず「ワンちゃん、ネコちゃん、モルモットちゃん♪かわいい、かわいい
ペットだよ~♪」と言いながら去って行く。
闇稼業をしている男の場所とは思えない騒がしさがあるね。
客がやってくる。
吉田彩花さん演じる功子、東樹さん演じる武。
サボテンが「ご用件は?」と聞くと「モグラ買いたいんです。」と闇の病院で何を
言っているのかと思ったら、サボテンが「いくら持ってんの?」と続ける。
1500万と答える客に、そんなんじゃやりたくないとあっけらかんなサボテン。
除島が頼み込む男に「こいつの親父さんに世話になったんだよね。」とサボテンに
後押しする。カレンがこの実情に異を唱えてたよね。
そして、交渉成立。
「モグラ買いたいんです。」その合言葉が意味するものは、日本医師会では
認められていない代理母出産の斡旋。
親戚、友人との接触は避けた方が良いとサボテンがアドバイスし、さあ始めるぞの
言葉で舞台はオープニングを向かえる。
オープニングのカレンの語りで、カレン自身が代理母出産で生まれた子だということが
分かる。
閉店した中華料理店は、クリスマスパーティーで盛り上がる。そこで、代理母となる
女性に金が渡る。頼んだ代理母が後に中国人だということで、頼んだ夫婦と揉めることに。
生まれた子供には選ぶ権利はないとカレンが言ってたの刺さったなあ。
依頼した母と代理母の2人で話すことになる。カレンとサボテンがその様子を聞いている。
依頼者は途中から妊娠したふりをしてもらうことになると。
代理母は家族のために行っているらしい。
人工授精についての説明がカレンのナレーションにより行われる…。
「くそー、今日こそは!」と刑事がやってきて、除島を捕まえようとしてたよね。
夫がモッコ、リンリンに何でサボテンが闇医者をしているのかを質問すると、カレンの
ためらしい…。
カレンは本当の妹じゃないとか、聞かれてもいないのに、余計なことを言っちゃう
リンリン。
代理母は実はビザが無いらしく、不法滞在???
次来たとき、除島の拡声器から届く声がラップ風なやつ面白かった(笑)
代理母の状況に不安に陥る夫婦。
しかし、体外受精は成功。妻が怒る夫に出来たんだよと話しかけると、夫は
落ち着きを取り戻し妻を抱きしめる。
命は宿った。
カレンが「おめでと。ちゃんと守ってあげてね。」と声をかけ、宅急便で届いた
ダンボール一式をプレゼント。
妊娠した女性の6人に1人は中絶をしているデータがあるのが実情。
夏場は仕事をしない除島とモッコが話をしてるシーン楽しいよね(^ω^)
Tシャツを着まくるくだり(笑)←ラガーマン化してた(笑)
友達に妊娠を祝福される功子。お腹を見て「ゴムまりみたい」って言われた
ところ焦るよね。功子の出産立ち会いたいとか。
ここに、鈴木澄子さん演じる宇田川美麗と共に、坂井千恵さん演じる清水
がやってくる。サボテンの姉貴の友達で、カレンの母とゆう美麗は有名芸能人。
サボテンはカレンが戻ってくる前にとっとと帰れ!と美麗言っててね。
清水のサボテンとの距離感が面白い!
その後、母親になるためのトレーニングをしている所に、美麗がやってきて、
カレンが帰ってきて顔を合わせちゃうの。
「何しに来たんですか?」
その理由は、中絶…。
サボテンに中絶したいと説明する。
カレンは「私のお母さんは、私を産んで死んじゃった。」と言ってたよね。
事実を隠してる。
お腹が大きくなってきた代理母と依頼主の母の雰囲気がだんだんいい感じに
なって来ていたよね。
夫に後ろから抱きしめてとお願いする妻は、お腹が大きくなったら絶対に
やってもらおうと思っていたって言ってて、疑似的にかもしれないけど、
それが実現できているんだよね。
私たちの夢がやっとすぐそばまで来ているって。
産まれてくる子供への楽しみな気持ちをすごく感じました。
この日が来るまで夫婦でたくさん悩み、そして頑張ったんだよね。
我慢できなくなった夫が、功子に襲い掛かって奥のお部屋に2人で仲良く(^ω^)
普光院貴之さん演じる御厨のテンションめちゃくちゃ面白かったんですけど!(笑)
マリファナを吸いだす麻薬常習犯の御厨。気持ち良くなった御厨は、急に番組を
し出す件(笑)(笑)←ええ声しとる
3つのマリファナを紹介する御厨。これを5:3:2で調合するって話。
配達員がやってきてからのくだりも面白かったです!大声の共鳴(笑)
部屋の奥からは武と功子が喘いでる。そこに、宇田川美麗が顔色悪くやってきて、
奥に入っちゃってね。目撃されちゃう件(笑)
美麗の病状はとても悪く、すぐに手術しないと死んでしまうかもしれない状況。
卵管が破裂している状況。病院に行くと世間にばれてしまうのがまずい美麗。
なんちゃって病院での手術に踏み切る。
輸血が必要となり、カレンが私の血を使ってと申し出る。カレンは今まで宅配
で集めていた道具を持ってくると手術に使えるものがたくさん入っている。
←このカレンの決断!!!
「お兄ちゃんはお医者さんでしょ!」って背中を押す。
サボテンのチームが揃う。
手術に入る前のビニール手袋のくだりは面白くて笑っちゃったよ!
闇医者たちの手術により、一命を取り留めた。
美麗は女の機能を失った自分が女優?って言うのおかしいよね。命助かったのに。
美麗は綾瀬に不法滞在者がいるから帰すように告げるの。←これって…。
私がここにいるのをマスコミに売ろうとしているとか泣き落としして綾瀬に
お願いしてね。みんなは必死に美麗のことを助けたのにもかかわらず。
物語が大きく動き出す。
サボテンは代理妻が居なくなってしまい、逃げようとすると、功子が来てしまう。
取り乱す功子を落ち着かせようつする夫。
カレンが探すのを手伝うって言ってくれて、みんなに頭を下げる功子。
夫が一人でいる所に「ワンちゃん、ネコちゃん、モルモットちゃん♪かわいい、
かわいいペットだよ~♪」と除島がやってくる。
夫は人生うまく行った試しがないと泣きながら話すと「もぐらってさぁ、光浴びたって
死なねえんだよ。眩しくて死ぬっていうのは真っ赤な嘘だ。光浴びたって死なねえ。
がむしゃらに掘った先に少しの木洩れ日が見えたらどうだ?その先が見たいと思わないか?
笑えよ!こういう時は最後まで笑うんだよ!代理母は俺がかくまっている。商売道具だ。
あたりまえだろ!」と語る除島asいぶさんのシーン、めっちゃかっこ良かった!!!
お前は何が守りたい?俺の守りたいものとお前の守りたいものは多分違う。
俺たちに穴はあけられる!
遅かれ早かれ警察は来る。そうなったら、穴はあけられずに全部終わりだ。
本当に守りたいものがあるんだったら、俺について来い!!
いぶさんほんと良かったああ!!
代理妻は若いころに恥骨を骨折していて胎盤が開きずらいらしい。
日が過ぎ去り、出産予定日を2日過ぎた。
功子は呆然としている。
身を隠していた代理妻がタクシーを乗り継いで戻ってきた!!!海に行こうとみんなで
移動すると「ビンゴ!」と刑事が来てしまう…。
もうすぐだったのに…。
連行される際に「大丈夫。ちゃんと抱かせてあげる。」と言葉を残す。
ここで夫がパスポートを持ってきて、代理妻を話すように警察に言う。え?
まさかの展開。入れ替わる妻と代理妻…。
自分の妻に「そこの中国人と一緒にするなよ。」って言う夫。
戸籍を入れ替えたとは!!!
「約束しただろ、子供は絶対守るって。」と言いながら代理妻を自分の元へ。
警察も感づいていたけど、連れて行かれるのは功子。
妻と代理妻は中国語で言葉を交わす。その内容は「出会えたのがあなたで良かった。」
とカレンが訳す。
警察と共に妻が去ると泣き崩れる夫。
陣痛が激しくなる代理妻。
クリスマス、働く功子。ここは中国。功子は中国人として生きている。
途中で調子が悪くなり崩れる功子。検査の結果、まさかの妊娠!?
この子供って!!!
日本でもパーティーが行われている。
届け物が到着すると、配達員からカレンへのクリスマスプレゼントに
「ありがとう。」と受け取るカレン(^ω^)
そして、サボテンのもとに、次のモグラを買いたい人がやってくる…。
井吹俊信さんの次回公演情報。
ジュオスタレーションVol.3.1 舞台「AFFECTION」
脚本:ジュオス藤桑、佐藤舞希子
演出:ジュオス藤桑
1/18(水)から中野ザ・ポケットにて。
⇒詳細は http://ameblo.jp/aochan67/entry-12232002530.html から。
こちらも、楽しみにしていますね(^ω^)
■内容
横浜中華街のとある閉店した中華料理店。
そこには「サボテン」と呼ばれる闇医者が医院をかまえていた。隣の中華料理店の従業員達や麻薬常習犯のマンション管理人、しまいには移動式ペットショップの風変わりな男など、来訪者が絶えない医院は、とても闇稼業をしている男の場所とは思えないほど今日も騒がしい。
そのサボテンの元へある日、日本人の夫婦がやってくる。
「あの、モグラ買いたいんですけど…」
サボテンの表情が固まる。その合言葉が意味するものは、日本医師会(日本産科婦人科学会)では認められていない代理母出産の斡旋…日本ではタブー視されている、法整備されない出生の善悪。
サボテンはその代理母に、ひとりの中国人の女を選んだ…
国籍も人種も学歴も容姿も哲学も人生も笑い飛ばせ。
さぁ、目を開けて進め。そして、最後まで笑え。
■キャスト
道井良樹・・・サボテン
重元美沙・・・カレン
日向翔梧・・・モッコ
伊藤真麻・・・リンリン
吉田彩花・・・功子
東樹・・・・・武
戸所春香・・・利紅
鈴木澄子・・・宇田川美麗
水野淳之・・・綾瀬
有賀太朗・・・真柴
井吹俊信・・・除島
普光院貴之・・御厨
水田早紀・・・菲
長谷川弘・・・張
齊藤恵太・・・王
矢島綾人・・・陳
川上健人・・・上田
坂井千恵・・・清水
海沼亜弥・・・田辺
清水八雲・・・男
■スタッフ
脚本:ジュオス藤桑&馬馬ゆのん
演出:馬馬ゆのん
そんなこんなで。