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アイドリング!!!10年目の明日ング!!!特別舞台公演『見よ、飛行機の高く飛べるを』

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9/21(月)にアイドリング!!!10年目の明日ング!!!特別舞台公演『見よ、飛行機の高く飛べるを』
マチネ公演を観に行ってきました。



アイドリング!!!10年目の明日ング!!!特別舞台公演
『見よ、飛行機の高く飛べるを』

作:永井愛
演出:ラサール石井


見よ、飛行機の高く飛べるを




★以下、内容に触れる感想を含むため問題ない方は読んで下さいね★





明治時代の教職を目指す女学生たちの生き様を描いた作品。


卒業を控えたアイドリング!!!メンバーの熱演が素晴らしくストーリーに
引き込まれました。


出演していたメンバーは以下の通り。

外岡えりか・・・光島延ぶ(四年生)
酒井瞳・・・・・杉坂初江(二年生)
河村唯・・・・・大槻マツ(四年生)
朝日奈央・・・・山森ちか(四年生)
三宅ひとみ・・・小暮婦美(四年生)
倉田瑠夏・・・・梅津仰子(三年生)
玉川来夢・・・・石塚セキ(三年生)
関谷真由・・・・北川操(一年生)


とんちゃん、さかっち、うめ子さん、ひーちゃん、瑠夏ちゃん、来夢
ちゃんの舞台は今まで観たことがあり、今回、朝日さんとせきまゆの
お2人のお芝居を初めて拝見させていただきました。


卒業を控え活動が忙しい中、3時間に迫る大作に挑むみなさんのお芝居
を観て、アイドリング!!!メンバーの演技力の高さをすごく感じました。


今後もメンバーのお芝居観たいなあって感じましたね。うめ子さんの
お芝居は今までずっと観させて頂いているし(^ω^)


演目も、明治時代で名古屋の第二女子師範学校を舞台とすることから、
話す言葉は名古屋弁。芝居の内容も、本当にガチの演目であり、卒業
するメンバーに照らし合わせて観れる所も良かったです。
男性の自分でも、観ながらに胸に響く青春群像劇でしたね。


そして、共演陣がこれまた素晴らしかった!
国語の先生役をされていた鯨井康介さんが抜群の演技力で、すごかった!
鯨井さん何度か舞台観させて頂いていて今回観れるのを期待していたので
ほんと良かったです!


「女子にも無限の可能性があると言いてぇのです。
飛ぶなんて、飛ぶなんてこと が実現するんですもん。
女子もまた、飛ばなくっちゃならんのです。」


時は、明治44年。名古屋の第二女子師範学校では、教師を目指す女性
たちが日々勉強に励んでいた。


良妻賢母教育に反対する変わり者、さかっち演じる杉坂初江は新聞を
よむものの、小説の部分が切り取られている実情。学生の目に触れて
良くないものは見せてはいけないという学校の方針で。
今回の公演、とにかくさかっちがほんと魅せてくれましたね!熱演が
素晴らしかった!終わってみると、初江はさかっちでなければ!と
思わせるもので、舞台上での雰囲気は自分を乗せて演じているのを
すごく感じ取れました。さかっちのお芝居もたくさん観ているけど、
今回の初江が一番好きだわ!丸縁眼鏡に歩き方が独特な変わり者。


福島まり子さん演じる菅沼くら先生が、鯨井康介さん演じる新庄洋一郎
先生と話しているシーンでは、職員室では隣の人に話しかけられ、作文
がちゃんと読めないから談話室に来たって新庄先生が言っているそば
から話しかける菅沼先生(笑)


菅沼先生曰く、最近、女学生たちに目新しい不作法があり、振り返り
笑うんだと。教師になるものがそのようではよろしくないと話している
側から、瑠夏ちゃんas梅津仰子、来夢ちゃんas石塚セキ、せきまゆas
北川操たちとすれ違い振り返り笑われる新庄先生がこれですか!って
言ってる流れから序盤の展開を楽しんでいました。
ニコニコしている姿から、なんかせきまゆの雰囲気すごくいいなあって
感じましたね。


4年生の4人がラケットを持ってやってくる。
とんちゃんas光島延ぶ、うめ子さんas大槻マツ、朝日さんas山森ちか、
ひーちゃんas小暮婦美。
朝日さんが「私はひとつも打たせてもらえませんでした。」ってらしさ
溢れる役柄でいきなり観れたのが朝日さんに合ってるなあと思いつつ、
駄々をこねている感じが面白くて、その姿を見て周りのみんながまた
楽しんでいるシーンが良いよね。
山森さんに突っ込んでいく小暮さんのひーちゃんがいい味出してた!
てか、役柄なのか、ひーちゃんas小暮さんのしゃべり方がすごく特徴的
でしたね。(←はんなり感があった)
「あんな努力の実らん人も珍しいって。」(笑)


うめ子さんのお芝居最初に観た瞬間、やっぱうめ子さんのお芝居良いなあ
ってその安定感の高さに観ている僕も高まっていました!


とんちゃんas光島延ぶが山森さんのものまねをしていじる所面白いね!
光島延ぶは、この学校の開校以来の優等生。


ラケットをその場に置いて、一旦場所を離れると、杉坂初江がその
ラケットに興味を持ち、楽しそうに素振りをしていると、光島延ぶ
が戻ってくる。この物語の中心人物である2人が出会うシーン。
光島延ぶが杉坂初江に、テニス部の練習を遠くから見ているのを
知られていたり、学校での様子からも光島延ぶに自分のことを知られ
ていて、動揺している杉坂初江。2人の様子から、仲良くなって行く
予感が出てたよね。


平塚らいてう、与謝野晶子ら、「新しい女」に憧れる初江は、女性の
為の雑誌を作りたいと延ぶに打ち明け、お調子者のちか、恋に恋する
婦美、しっかり者のマツたちも巻き込み、回覧雑誌「バード・ウィメン」
の編集作業が学校に居ながらにして始まった。


延ぶと初江は、新庄先生になぜ小説を読んではいけないのか?と問い
詰め、悩みながらも「貸しましょう!」と約束してくれる先生。
その件で作戦会議をしていると、書道の先生、竹匠さん演じる中村英助
先生が入ってきて新庄先生が付きまとわれちゃう件(笑)


その夜、「事件」が起きて。
いつものように、夜中に談話室に集まり話をしていると、その中で、
日本の小説家である田山花袋の話が出て来てビックリしたよね。
僕、理系の大学だったんだけど、教養科目で文学を取っていて、その時
田山花袋について一年間ずっと学んでいたので、みんなが話している
内容が分かる!分かる!(^ω^)
色々話しているときに、その場に突然現れた浦川拓海さん演じる板谷順吉。
板谷順吉は、寄宿舎の賄い婦の息子であり、飾職人としてかんざしを作って
いたが、失職の身。
女の子たちの夜中の会合を聞いていたらしく、みんなが怯えながらに、
ひーちゃんas婦美にターゲットを絞って行くやいきなり口づけをしてしまう。
その場に立ち尽くす婦美の表情が一変。
人の気配を感じ、みんなが逃げていく。


回覧雑誌「バード・ウィメン」の編集に勤しむみんなは、とんちゃんas延ぶ
に原稿の取り立てをしているうめ子さんasマツ、編集長のさかっちas初江
の関係性が面白いね。いつのまにか2年生が一番権力がある感じで(^ω^)
原稿に書く内容に困っていた延ぶはテーマを「学校生活のこと」ではなく
「あの夜のこと」を書きたいと編集長に話すや、体験談ではなく人から
聞いた話として書こうと!


そして、女学生たちの理解者である四條久美子さん演じる安達貞子先生。
英語の先生である安達先生の影響を受けているんだよねみんな。
そんななのに、先生にも原稿をお願いしていて締切が守れていないと
煽るや、宿題の遅れは厳しいのにって言われているのが面白かったですね!


新庄先生が約束した小説、いや新聞紙にくるんだ弁当箱の件を延ぶと
話しているのが超楽しかった。読んでるのを食べてるとか弁当に見立てて
話してるってゆうね(笑)


またもや書道の先生の登場で新庄先生が付きまとわれちゃう件(笑)


生徒たちは学校内で立場が悪くなっているのでは?と安達先生の心配を
してくれていてね。


瑠夏ちゃんas仰子、来夢ちゃんasセキ、せきまゆas操は雑誌の回覧名簿を
作っていて、せきまゆを観るにつけ1年生らしさを出していていいなあ
って感じてました。


ひーちゃんas小暮婦美が現れ、「廊下の窓からあの人が見えた。」と。
「うちに手招きして、しゃがんで隠れたけど、気になって見に行ったら
謝られて、かんざしを貰った。」と続け、男の名前である板谷順吉を
連呼し、泣きだす。


そんな小暮さんが菅沼先生に探しに来られていてなんかまずそうって
いう感じがしましたね。


案の定、順吉と会っていたことが学校に知れ渡り、退学処分となる小暮
さん。そのことで、異を唱え結束を固める女学生たち。


みんなの元に現れる婦美は、お別れをしに来てね。ここで印象的だった
のが自分から男に感じた女としての感情を語る婦美!


「みんな、ええ先生になってや。うちの分も良い先生になってや。」
と語り、先生たちと学校を後にする婦美。


婦美を追い、「小暮さん!小暮さん!小暮さーーーーーーん!」と
マツasうめ子さんが叫ぶところが沁みた!


「私たち、木暮さんの退学処分の撤回と、良妻賢母教育反対を掲げて
ストライキをすることに決めました!」


学校の生徒の約8割を集める凄さ!せきまゆ完璧だったね♪


心配しに来た安達先生の協力は入らないと語るみんなの元に、校長先生
が現れ、話があると訪れた延ぶと初江を残してみんなを外に出す。
それまでに繰り出した校長が舐めるドロップのくだりが面白かったですね!
舐めちゃいけないところで舐める校長が学生に突っ込まれてる件(笑)
ゴミ捨てるのがすれ違ってる件(笑)


印象的な台詞があってストライキの話をしているんだけど先生が「文部省
に文句を言いなさい!」ってね。先生がこれを言っちゃいけないと思った。
校長は延ぶと初江に「要求は受け入れられない!」と。


学生はストライキ、安達先生は女学生たちがストライキをすると学校が
まずくなると校長に指摘、校長は良く思っていない安達先生に対して
かぶせるように言葉をぶつけ、雰囲気が悪くなる学校。


それまでの安達先生は女学生たちの味方だったのに、急に態度が変わった
裏に何があったのかすごく気になる。
ストライキを辞めるように諭し、次々と生徒たちが離脱していく。


ストライキを行う延ぶと初江は談話室に閉じこもる形で、運動会のその日、
外の様子を談話室からのぞく延ぶ。
その場に、お弁当を持ってきてくれるストライキを離脱したうめ子さんas
マツと朝日さんas山森さん。
一緒にお弁当を食べようと初江に延ぶが言うんだけど、どうも卑屈に
なってる初江はそんな気持ちではなく。


安達先生が運動会の途中で談話室の前まで来て、延ぶと初江に顔を合わ
せず外で謝っているシーンが印象的でした。


談話室の中では、悔しいのか泣きはじめる初江。延ぶと初江の元に一年生
であるせきまゆas操が運動着の姿で現れ、ストライキ中のなか「綱引きだけ
出てもいいでしょうか?」とお願いする。それは自分の親類とかが見に来て
いて、一年生ながらもストライキに残ってくれている思いもすごく感じてね。
「綱引きをしたらストライキを続けます!」とそれに対して初江が「ありがとう。
もう、戻らんでええのよ。」と声をかける。
それを感じ「うち、あの…。」と語りながら泣き顔で運動会に向かう操が
すごく印象に残りました。


吹っ切れたのかお腹がすいたので食べようと先ほどのお弁当を食べだす
延ぶと初江。


ストライキで辞めさせられる前にやめてしまおうか?ここを卒業できなくても
教師になれる道はある。もしくは、自分たちで塾を開講するのも面白いのでは
ないかと語る2人。


初江はお茶を入れに部屋を出て。


新庄先生が部屋に入ってくる。延ぶに君を心配する義務があると。
with初江の言い方も面白い。

このシーンの鯨井さんの演技がものすごかった!超観入ったよね!
延ぶに語る言葉は、自分が延ぶのことをずっと想っていた内容で。


2人だけになろうとも一緒に頑張って行こうと語り合った延ぶと初江。
しかし、延ぶが新庄先生から結婚を申し込まれたと初江に語り離れていく。


初江は、テンションが上がり、窓の外には、飛行機が高くとんでいると。
見上げる。


初江にとって、飛行機は未来への希望である。これからの初江の未来は
どのようになって行くのか?


ここで舞台は終演を向かえました。



学校が、大人たちが押し付ける「女の生き方」に異を唱え、自分たちの
人生を切り開こうとした、延ぶの、初江の、若き少女たちの戦いの結末は…?


いい戯曲だねこの話。すごく面白かったです!3時間公演ということもあり
台詞の多さ、演技をたっぷりと楽しめる内容が、公演時間は長かったけど
僕はそれを感じないほど最後まで内容は楽しむことが出来ました。


アイドリング!!!の方たちは本当に舞台で魅力的な演技をされる方が多い
ですよね。卒業後も舞台とかで活躍してくれるのを楽しみにしております。


僕は、アイドリング!!!のメンバーを知ったのがアイドルとかライブとか
そういう入り口ではなく、STRAYDOGという劇団で舞台出演していたメンバー
観てお芝居いいなあって思ったのが入口なんです。


うめ子さん年末バカバッカ決まったみたいで楽しみにしておりますね♪





PS:観劇ファンとして思うに、ひとつ残念だったのは一部の方の観劇マナー
がほんと酷くて気が散ってしまうのが残念でした。



■内容
舞台は1911(明治44)年10月、教職を目指す女学生が集う名古屋の第二女子師範学校。
新しい自分を発見し、人生を切り拓こうとした少女たちの生き様を描いた名作に、
今年10月での全員卒業が決まったアイドリング!!!メンバーが挑む!


■日程
9/22(火) 13:00/18:00
9/23(水) 12:00/17:00


■会場
キンケロ・シアター


■チケット
全席指定 S席7,500円(最前3列目まで)/A席6,500円(4列目以降)
※未就学児童入場不可


■キャスト
【アイドリング!!!】
外岡えりか・・・光島延ぶ
酒井瞳・・・・・杉坂初江
河村唯・・・・・大槻マツ
朝日奈央・・・・山森ちか
三宅ひとみ・・・小暮婦美
倉田瑠夏・・・・梅津仰子
玉川来夢・・・・石塚セキ
関谷真由・・・・北川操


朝倉伸二・・・・難波泰造
浦川拓海・・・・板谷順吉
鯨井康介・・・・新庄洋一郎
小島範子・・・・板谷わと
四條久美子・・・安達貞子
竹匠・・・・・・中村英助
中野順一朗・・・青田作治
福島まり子・・・菅沼くら


■スタッフ
作:永井愛
演出:ラサール石井


そんなこんなで。


ペタしてね


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