7/21にOSAKA STRAYDOG公演 舞台『ぼくんち』千秋楽公演を観に行って
きました。
OSAKA STRAYDOG公演 ~西原理恵子演劇祭!!~
舞台『ぼくんち』
原作:西原理恵子
脚本・演出:森岡利行
僕の住んでいるところは、山と海しかない静かな街で、
端に行くとどんどん貧乏になる。
その一番端っこがぼくのうちだ!
かあちゃんは3年前に買い物に行ったっきり帰ってこない。
だから町内のみんなは僕らに良くしてくれる。
それから、僕には大好きなにいちゃんが(^ω^)
★以下、内容に触れる感想を含むため問題ない方は読んで下さいね★
大阪公演開幕したと思ったら、もう千秋楽なんてほんと早いよね。
東京組は、これから東京での公演が待っているけど、大阪組はこれで
最後になっちゃうんですもんね。ほんともったいない。
前説は昨日に引き続きSTRAYDOGの住吉真理子さんと川村美喜さん
でしたあ♪「いつやるの?今でしょ!」を多用していたお二人(笑)
大阪千秋楽公演は本当にやばかったです!素晴らしかった。
舞台中、何度泣いたことか分からない。
ぼくんちという作品の素晴らしさを、また、再認識できたし、大阪組
の皆さんの舞台は、横浜からはるばる応援しに行こうという思いを
遙かに上回るパワーで逆に自分が応援されたような気持にもなり、
ものすごく勇気づけられました。
大好きなぼくんちが大阪で観れたこと、Sumikaさんがまた舞台で観れた
こと、大阪DOGに客演されたことのあるキャスト陣がまた観れたり、今回
のキャストさんもすごく良かったし、大阪シードのメンバーが本当に
頑張っていて、また大きくなられていて舞台上で輝いていたことが本当に
嬉しかったのです。
感想を書いている序盤で、思い出してうるうる来てしまいました(;ω;)
終演後も、作品が本当に自分の中にずどんと入りこんで、感動のあまり、
泣き続けてなかなか動けず仕舞でした。そして奮えた。これはもう心の
奥に響き奮える感じで。すごかった!
お見送りの際も、いまちょっと前まで舞台上で演じられていた皆さんを
目の前にしたらこみ上げてきてしまって(;ω;)
ぼくんちほんとすごいよね。
千秋楽のカーテンコールの時に、皆さん本当に素敵なお顔をされていて
そういうのを観るのも嬉しいし、今回、大阪ぼくんちのメインキャスト
二太を演じた大阪シードの中島舞香ちゃんが涙を流されていて、本当に
いい役を舞香ちゃんらしさ溢れるかわいさで演じてくれてものすごく
嬉しかったこともあったりして、泣きながら舞台袖に引き上げる時に
重さんが、舞香ちゃんの頭をポンと撫でてくれたところで、僕はさらに
涙があふれて来てしまいました。嬉しすぎたあ。
そんなこんなで、
やっとこさキャストさんたちの感想を書かせていただきたいと思います。
かの子役のSumikaさん。STRAYDOGにご出演経験のある歌手/女優さんです。
約6年ぶりにDOGの舞台にご出演してくださり、ものすごく嬉しかったです。
大阪公演で久しぶりにSumikaさんのお芝居を観れたのですが、観てすぐに
Sumikaさんだあって舞台上でお芝居されているSumikaさんが自分のなかに
受け入れられていく感覚。昔Sumikaさんの舞台を観た思い出とかも思い出
されたり、自分のなかにあるSumikaさんが今のSumikaさんの重なり合い、
懐かしさと嬉しさと、今、お芝居を観れているという感覚で本当に気持ちが
高まりっぱなしでした。
一太、二太のかあちゃんが連れて帰ってきたぼくんちの長女かの子。
お姉ちゃんらしさと二人のお母ちゃんになる雰囲気がすごく良く出ていて、
やさしさも本当に自然でかの子すごく良かったなあ。
でも、チンピラたちへの強さがすごい件(笑) 殴って、前蹴り3連発の所好き♪
頑張って生きてるのに、みきおちゃんのこととかいろいろあっても本当に
強い女性だなぁと感じるし、だけど、時々人の弱さをも垣間見せるところ
にすごく人間らしさを感じました。
みきおがお金をもらいに来たときに一太を絡めたシーンと、みきおがダメで
戻ってきたときの迫力とだけど、胸がすごく詰まる思いになるシーンは
すごく良かったです。
パブで働くようになった時の、イケメン説ひる返しはほんと面白いよねー!
あと、かの子コロッケ食べたいなあって思った。だって客席にまでおいしそう
なにおいが漂ってきたもん(笑)
三四郎のお口にコロッケ詰め込んでいましたよね(^ω^)
舞台中にも歌がたくさん聞けて本当に嬉しかったです。
SumikaさんやっぱりDOGにすごく合うなあって本当に思いました。
また、お会いできるのを楽しみにしております!
一太役の櫛野愛里さん。
大阪版チームでないときに会場のスタッフをされていた一太にお会いしたら
もう、ぜんぜん違う感じで本当にびっくりしました!この変化ぶりはすごい
と思った。
一太は二太のお兄ちゃん。男の子らしさとお兄ちゃんらしさがすごくあって、
何気ないんだけど、座るときも大股開いていたりするところが本当に男の子
だなあっていうのを雰囲気からも感じさせました。
一太は舞台中に成長過程が観れるところが好きなんですよね。
かっこよさを感じて行きました!
ラストの歌も、ものすごく心に沁みました!感動(;ω;)
二太役の中島舞香さん。OSAKA STRAYDOG Seedling所属。
二太(;ω;)今回、舞香ちゃんが二太を演じてくれて本当に本当に嬉し
かったです!オープニングの語りの時点ですでに泣きました(←早っ!)
もう、ぼくんちの主要キャストに大阪シードの妹分的な舞香ちゃんが
入ってくれている嬉しさったらないですよね!
かわいらしさ全開ですごく良かったし、こういちくんの母ちゃんが役柄
的に男の人が出て来て戸惑う二太の表情がめちゃくちゃ面白かったし、
さおりちゃんの兄ちゃんの歌に指揮してたりするのも楽しくて、それを
止めるあかねちゃん演じるさおりが止めるっていうくだりもすごくいい
コンビだったあ。
純粋な弟という印象をすごく与えてくれて、たくさんお芝居を観れた
のがすごく嬉しかったです!これからも、期待しております。
明美役の八幡愛さん。こういちくんのお姉さんの設定だけど、お母さん
なんだよね。こういちくんが生まれたときに明美が語りかけている所は
すごく子供への愛を感じました。すごく素敵なシーンだったなあ。
明美で一番好きなシーンはやっぱ、母親に暴力をされているところを
鉄じいに助けてもらって、見つめ合いながら語るシーンが本当に素晴らし
かったです。明美が鉄じいからもらった言葉とかをすごく受け止めて
話しているのがすごく出ていたし、観ていて本当に感動しました。
その表情に心をうたれました。
その後の、いろんな男たちとの出来事も観ていて辛い思いを一緒に感じ
たし、でも、パブのママと男への感情を一緒にぶちまけたところは
スカッとしました!気持ち良かった!
緑の衣装の踊りすごく素敵でした。
さおり役の佐土原茜さん。OSAKA STRAYDOG Seedling所属。
さおりちゃんのかわいさ反則すぎる!もう、子供にしか見えないし、
ドンピシャで役柄にはまっていたと思います。大阪チームの二太&さおり
は本当にやばかったです。すんごい良かった!
お兄ちゃんとのからみも本当にどのシーンもすごく良かったです。
美声すぎるお兄ちゃんとのハーモニー最高だよね。
あと、シャブでイっちゃってたお兄ちゃんへの強烈過ぎる張り手(笑)
本当に楽しすぎた。その後の、実におしい!コメントも良いよねー!
さおりらしいお兄ちゃんへの愛情表現がほんとうにくすぐられます。
お兄ちゃんが疾走して2週間後くらいに急に帰ってきたときに持ってきた
プレゼントの洋服、あまりの小ささのドレスに思わず笑っちゃうんだけど、
これはもしかしてあかねちゃんなら着れちゃうのではないか?とも想像
出来たところが楽しかったなあ(笑)
あかねちゃんは大阪シードで唯一、大阪公演すべて出演しているもんね。
今回も観れて動く嬉しかったです。会場でお会いするときもいつもニコ
ニコされていて会うと嬉しくなる。
ルミ子役の三輪晴香さん。OSAKA STRAYDOG Seedling所属。
浜辺で毛布にくるまっている女の子のルミ子。
役柄的には晴香ちゃんがこんなことを言っちゃうの?という台詞が
多いものでしたが、そんなことは一切気にならず本当にかわいらしさ
とどういう子なんだろうなぁって言うのを観ながら考えさせてくれる
空気感を持つルミ子で、すんごく良かったです!
この子はほんと、嘘だらけで身の上を話したと思ったら「うそー!」
って言うんだけど、その言い方がすごく楽しいんですよね!タイミング
といいね(^ω^)
一太があんなに惹かれて行った女の子なのに、最後の別れのところ
は本当に悲しくなっちゃいますよね。ある日、彼女が薬で倒れて、
つれていかれた病院で彼女の名前がルミ子ではなく笑美と違う名前が
書かれていて真面目そうな両親までいたという事実。
そのシーンで名前「笑美」を聞いたときは晴香ちゃんの演じるルミ子
の笑顔がすごく合わさったよね!
緑色の衣装でのゆったりとした踊りすごく素敵でしたよ♪
あろ、こういちくんが産まれた時の看護婦さん「白衣の天使」とゆう
言葉がピッタリ(^ω^*)
晴香ちゃん8月は東京でもんわたですね!楽しみに待っております☆
まゆ役の河村ちなみさん。OSAKA STRAYDOG Seedling所属。
何かあると好きな男性をすぐに刺してしまう飲み屋で働く女性役。
まゆの「また来るわって帰ってしまう男より、ただいまって帰って
くる男のほうがええに決まってるやん。」って台詞深いですね。
包丁の実演シーンが好きなんですよね。危なさも感じるけど、
どうやってやるのかの細かさが好き。
舞台中に、客席最前列の下をひそひそ隠れながら前進してくるくだり
も最前列で観ていた僕にはすごく楽しいシーンでした。舞台下から
長い髪の毛を利用した幽霊風の登場で驚かせるシーンがあるのですが、
その前準備として移動されているお姿に思わず「がんばれー」と(^ω^)
その後の、みつこママたちにぽっぺたつねられるシーンの表情がほんと
楽しすぎました!
まゆ以外にも、どろくその子供役もされていて家が火事になってしまって
顔を真っ黒なペイントにしていたり、こどもらしさ感を出されているとこ
ろがすごく楽しそうで良かったです♪
みつこ役の石田友紀恵さん。
オープニングから一太と二太に身の上を聞いてもらってからの昇天(笑点)
させたるからなの楽しさ♪
街の飲み屋で働く女性ママ。
大阪しりとりでもあったけど、大阪バナナ。
千秋楽観た日の観劇帰りの新大阪駅のおみやげコーナーで見つけたら
ママを思いだした(笑)
ツレちゃんがかの子にアプローチしていた時に、出て来てツレちゃんは
危ないって言うけど、ツレちゃんのこと好きなんじゃないのかなぁって
思いました。泣き笑い。
ツレ役の森下竣平さん。
前々回のOSAKA STRAYDOG初公演『ゴジラ』 で主役のゴジラ兄さんを
演じられた役者さんです。
河村ちなみさんとのシーンがたくさんあった嬉しさ♪
ツレちゃんは街の飲み屋で働くボーイさんです。
ツレちゃん面白かったなあ。三四郎がお店の中で発情しちゃう所の
シーンが大好きすぎるんです。発情する三四郎に対しプロレス技を
しかけるも、腰を振られる攻防(笑)
ツレちゃんやさしい雰囲気が漂っていたのも良かったなあ。
カーテンコールで千秋楽の役者紹介を森下竣平さんがしてくれていました!
みきお役の岡本一馬さん。
今回の舞台で初見の役者さんでしたが、力のこもったお芝居が観れて、
すごくいいなぁと感じました。基本大阪の客演キャストはみなさん
関西中心でご活躍されているのかな。
チンピラコンビのボスとしていぬおさるおとのやり取りもすごく
面白かったし、子分に向けてのスリッパ突っ込みが超ツボ(笑)
←いい音すぎる件。
かの子にお金を借りに来たときに、一太とやりあうシーンはすごく
迫力があってとっても良かったです。
さおりちゃんのお兄ちゃん末吉役、こういちくんのお母さん菊江役
の植田慧祐さん。
大阪版ではさおりのお父さんからお兄ちゃんに設定が変わっているんです。
こういちくんのお母さんの女装っぷり(笑)←味が出てるよね。
こういちくんにフライパンでぶん殴るシーンがあるんだけど、お姉ちゃん
もかすめて行ってお姉ちゃんがビックリしてた所をも踏まえて面白かった
です!
歌が美声すぎるところがめっちゃ面白い!分かってても来るよね(笑)
いぬお、三四郎役の野上元気さん。
さるお役の山口晶太郎さん。
チンピラコンビ。コンビネーションが良かったですね。
お笑いネタもショートコント「ドアノブ」になってたし。
開かないドアはなーい!(笑)の動きが好き。
いぬおの、1時の次は2時発言もそのまんまなんだけど、すごく面白かった
です!対ぼくんちの人たちや、ボスとまみえるお笑いポイントが本当に
楽しめました。
野上元気さんの三四郎、
鉄じいのはきものが見事背中にヒットしたあ(笑)←やっぱここは背中に
あたっていい音が響いたときが成功ですね♪
1点だけ言えば犬に徹してほしいところが少しあったな。犬は2足歩行しない
で欲しい。これは、東京版では、序盤でいっと缶を持ってはける時はちゃんと
かがんでいます。そんなところかな。
こういち役の和田雅成さん。
前回のOSAKA STRAYDOG公演『へなちょこヴィーナス』で林先生を演じられた
役者さんです。
こういちくん初演のぼくんち公演観てすごく好きな役柄だったから、今回の
公演もすごく期待していましたが、和田さんのダイナミックさとこういちくん
の真面目さややさしさが垣間見えるところがすごく良くって嬉しかったです!
こういちくんすごく魅力的なんだもん。クスリは、子供と女性には売らないし。
あっ、その時出てきた女性のSumikaさん良かった(^ω^)
一太に対してのルミ子ちゃんのシーンで変わりになってくれるところ、背中
を押すクイズは本当に感動ものでした(;ω;)
どろくそ役の重松隆志さん。
どろぼうをしたところにくそしてくるから名前が「どろくそ」。
最初に登場するシーンで、一太と出会ったところで切なくなってるどろくそ
の「せつない」の言い方が回を重ねるごとに「切なファアーイ」的な発音
になっていてめっちゃ面白くなってるし。身体の一部を一太に押させる
「せつないボタン」(笑)←押すと言うっていうね(^ω^)
一太に「確率的に、私は誰ですか一体?」と質問するどろくそもめっちゃ
面白かったです。
一太に子供たちにうなぎを貰った際に「うなぎパイ」登場したあ!(笑)
初演のときはリアルなうな重かんでしたからね。パイってゆうのがいい!
どろくその家が火事で燃えてしまって、子供たちと、顔が灰と煙で真っ黒
になって出てくるシーン。胸のシャツの乳首のところが破けてて、乳首が
丸焦げになってるのがクッキリすぎてほんと面白すぎる!
そんな重さんの楽しさ全開のどろくそなんだけど、子供たちへの想いとか
はほんと泣ける(;ω;)
シーンは少なくとも印象にすごく残ります。
鉄じい、かあちゃん役の中原和宏さん。
DOGの西原ワールドのじいと言ったら中ちゅーさんしか居ませんよね!
昔から中ちゅーさんが好きなのは当たり前んんだけど、この前の母桜
公演からなんだか中ちゅーさんが超ベテランなんだけど、さらにパワー
アップしているように感じます。
(←若造がこんな感想を言うのはおこがましいのですが)
舞台上でのオーラがすごい!特に最近は目の力をすごく感じます。
明美をスーパーマンのように助けるシーンから、倒れている明美を
観ながらのシーンは自分が明美側になったような気分で見上げる
鉄じいのお顔を観ているとものすごくジーンと来てしまって、すごく
大好きなシーンです。
そろそろ自分のことを死んでしまうと言っている鉄じいは、閻魔さま
に生きていた時にどんなことをしていたのかを正直に言い、悪いこと
ばかりしていた報告をするのですが、その後に二太に山芋掘りを教えて
あげて、閻魔さまに言うことが増えたと、初めて良いことを言うシーン
もすごく好き。
大阪版STRAYDOG『ぼくんち』観れて本当に良かったです。
STRAYDOGが大阪で公演をうつなら僕は必ず観に行くので、重みが無い
のかもしれませんが、今回も、大阪まで観に行って本当に本当に良かった
と感じました!
素晴らしい舞台を観せてくれて本当にありがとうございました。
明日からまた頑張れます!
■内容
山と海しかない静かな町で、はしに行くとどんどん貧乏になる。
その一番はしっこに、二太(にた)の家がある。
二太のかあちゃんは、三年前に買い物に行ったきり帰って来ない。
二太には、大好きな兄・一太(いった)がいる。
一太と二太のかあちゃんが、二人の姉だと言う“かのこ”を連れて
三年ぶりにぼくんちに帰って来た!
かあちゃんの話によると三人のきょうだいの父親はみんな違うらしい。
しばらくすると、かあちゃんがまた家を出て行った。
家の権利書だけを残して……。
二太を取り巻く町の人たちと今日も、
ぼくんちのまわりでいろんな事が起きていた―――
■キャスト
Sumika・・・・かの子
櫛野愛里・・・一太
中島舞香・・・二太
八幡愛・・・・明美
佐土原茜・・・さおり
三輪晴香・・・ルミ子、看護婦
河村ちなみ・・まゆ、どろくその子供
石田友紀恵・・みつこ、ルミ子の母
和田雅成・・・こういち
森下竣平・・・ツレ、医者、ルミ子の父
岡本一馬・・・みきお
植田慧祐・・・末吉、菊江
野上元気・・・いぬお、犬(三四郎)
山口晶太郎・・さるお、どろくその子供
重松隆志・・・どろくそ
中原和宏・・・鉄じい、かあちゃん
■スタッフ
原作:西原理恵子
脚本・演出:森岡利行
そんなこんなで。