2017年6月23日に西の筺 舞台「二重の筺」夜公演を観に行ってきました。
この公演を観に行こうと思ったのは、アイリさん がご出演されるからです。
短編2作品上演の舞台「二重の筺」。
・「楽屋~流れさるものはやがてなつかしき~」
脚本= 清水邦夫
・「泣きぬれて、頬染めて、はにかんで、ラプソディー」
脚本= 中田真弘、西森英行
今回のブログは「楽屋」の感想になります。
「泣きぬれて、頬染めて、はにかんで、ラプソディー」はまた後日(^ω^)
西の筺 舞台「二重の筺」
「楽屋~流れさるものはやがてなつかしき~」
演出= 西森英行
脚本= 清水邦夫
【公演期間終了】
★以下、内容に触れる感想を含むため問題ない方は読んで下さいね★
西の筺は2作品上演で「楽屋」「泣きぬれて、頬染めて、はにかんで、ラプソディー」共に
すんごい面白かったあ!西の筺、今回もほんと良かったです!
楽屋の女優同士の交わりが素晴らしくて何度も観てる楽屋だけど西の筺らしさが新鮮!
もうひと作はとにかく笑った!おもろすぎ!
「楽屋」では、予想してた女優役と違いアイリさんらしいかわいさを感じられて、
黒川深雪さんとのシーンがめちゃくちゃ良かったです!
アイリさんお芝居中も終演後もたくさんの愛を感じたし久しぶりにお芝居観れて
たくさん元気もらえました(^ω^*)
総ての衣装とセットが白で統一された舞台空間。セットも独特な丸い球体のような
ものが舞台上に散らばっていてね。これからどんな「楽屋」が始まるんだろうと
序盤からわくわくしながら観ていました。
さかい蜜柑さん演じる女優A、川越美結さん演じる女優Bがメイクを始めたところで、
黒川深雪さん演じる女優Cが楽屋に足を踏み入れる。
「私はかもめ。いいえそうじゃない。私は女優。」と演じる役の台詞を語り出す
女優C。入り込む姿がさすがだなあ。深雪さんのお芝居すごい好き(^ω^)
そんな様子を見ている女優AとB。
途中で、女優Bがセットの丸いやつを地球ってやってたりしてたのがかわいかったなあ。
出番だと発声練習をしながら向かう女優C。そんな女優Cが楽屋で言っていた台詞を
真似しだす女優AとB。てか、女優Bの台詞の言い方が面白い!(笑)
←女優Cを面白がった感じで言うのね
女優Cが忘れて行った帽子の上に座って隠す女優B。女優Cが戻ってきて、帽子を
取ろうとするも邪魔して笑う女優AとB。これに、明日から楽屋変えてもらうわ!
と腐ったみたいな淀んだ空気を楽屋の中に感じてる女優C。
その後、帽子をかぶり、かわいく決める女優Cがほんとかわいい(^ω^)
女優AとBは、腐ったみたいな淀んだ空気発言に怒りだす。
昔の役者遍歴を語り出す女優AとB。
女優Aはマクベス夫人の役のチャンスがあったと語り出すは、ままかりの話。
これ面白いよね。みすみすチャンスを逃してしまうオチ。
避けられない運命だったのよ~。と。
女優Bはチャンスすらなかったと。プロンプターは50回以上やった名人級!
女優Bが演じる時に、それを盛り立てる女優Aが楽しかった!
気持ち良く演じてる女優Bに私が覚えている台詞とは違うとやってみせる
女優A、こんどは女優Bがそれを盛り立てる(^ω^)鳥の声が上手い件♪
あと、楽器叩くやつとかもアレンジくわえていて楽しかったー
女優Aはどうせあたしは古いんだよと拗ねちゃってね。そんな女優Aは男性役
が多かったらしく、戦争で男性が居なかったことが要因でもあると。
「斬られの仙太」に出演したことがあると、演じ始める女優A。またもや、
Bのアシスタントっぷりが光る(笑)
「ベベン♪」が好きだったなあ(^ω^)
女優Aが「斬られの仙太」の全編を演じ続けるも、ぜんぜん自分が演じた部分が
やってこない件(笑)
女優Bが突っ込みを入れると、この辺に登場していたというすでに場面は通り
過ぎていた流れが面白くてね。
その後は女優Aに続いて、「かもめ」のニーナの好きなシーンだけを演じ始める女優B。
女優になれるならステップがかわいかったですね♪
その後、女優Aが女優Bの首の包帯(ためらい傷)についておちょくるように
いじり出すと気にして包帯を触りながら背を向けちゃってね。
今度は、女優Bが女優Aの傷は戦争の傷跡でどっちが徳か考えてみようと
思ったものさと逆にいじり出すや、互いをドブネスミとトゲネズミと言い合い
ながら喧嘩が始まっちゃうの。←迫力!!
喧嘩が少し落ち着いたところで、アイリさん演じる女優Dが枕を抱えながら
楽屋に入ってきて、中央の椅子に座る。ちょこんとすわって思い詰めてるような
雰囲気がとてもかわいい女優D(^ω^)
女優AとBが「あの子なに?」ってなっていると、女優Dが「ママ私の手紙
読んでくれた?手紙にも書いてあったでしょ。私やっと健康になれたのよ。
健康にはなんたって睡眠が一番。その点、私は十分すぎるほどの睡眠を
とったわ。」となんか女優Bの方に向けて語り出してるの。
私は健康そのものとママに安心してと言う言葉を告げるとまた椅子に座る女優D。
この後、結んでいた髪をほどいて「私は行くわ。ごきげんよう。」と可愛く
熱演スイッチの入る女優D。女優Dのお芝居観てるの楽しかったなあ。
てか、女優Dの実力!(^ω^)ずっと観てられる感だよね
暗転した後、照らされるや枕を抱いて楽屋に座っている女優D。
すると、かりかり怒っている感じで女優Cが楽屋に戻ってくるの。
女優Cが女優Dに気付き「きいこ!」と声をかけるとペコリとおじぎを
する女優D(^ω^)かわいい
女優Dは持っているまくらを女優Cへプレゼントする。それを丸いセットの
やつに座ってバウンディングしながら見てる女優AとB(^ω^)
女優Cは女優Dにまたプロンプをやってとお願いすると、私はすっかり健康に
なったから返していただきたいんですと。あずかったニーナの役をと。
これに女優AとBはびっくりしてずっこける件。
この女優Dの行動に女優Cが怒り出す。
「病院へ帰りなさい。あなた、まだ治ってないのよ。話にならないわ!
きいこ、ニーナの役ははじめから私なの。あんたははじめから私付きの
プロンプターなの!」と言い、これから人と食事をするから帰ってと。
しかし女優Dは帰らずに、お詫びの手紙を作者に書いたのだと話し出す。
作者と電話でお話したんですと可愛く女優Cを見る女優D。
「一日も早く身体を治して舞台に戻れ。君の元気な舞台姿を楽しみにしてる。」
ってチェーホフに言われたんだって!!(^ω^)
愛用の枕を差し出す女優D。枕とニーナの役を交換しろって言うの?と怒り
出す女優Cは枕を投げ捨ててしまう。それを拾って大事に抱きしめる女優Dは、
せっかく病室を予約しておいたのにと、また女優Cに迫る。
ニーナの役は若ければいいってもんじゃなく、蓄積が必要なのと女優Dへ教える
女優C。
怒りすぎて混乱してきた女優Cのお芝居の迫力すごい!女優C vs Dの見所がすごい!!
深雪さんとアイリさんの芝居のぶつかりとか観れて嬉しすぎて↑↑↑
それでも聞かない女優Dが再度、枕を女優Cに差し出すと「やめてったら!」
とおもいっきり女優Dを突き飛ばすと女優Dが壁に激突して倒れてしまうの。
動かない女優D・・・。
「きいこ?大丈夫?しっかりしてよ!こんなつもりじゃなかった!」と女優Cが
起こそうとすると、自分から立ち上がって「私、健康ですから。」と枕を探し
「なんたって、疲れには眠りが一番です。」と楽屋から去って行く。
この後、かもめの台本を確認していた女優Cはそれを投げ出し、ブチ切れ楽屋で
暴れ出す。物を投げる女優Cに何でこっちばっか飛んでくるんだろうと女優B(笑)
深雪さんの芝居がすごい!
女優を長く続けてきた女優Cのこれまでの戦い、女優として生きてきた蓄積を
強く感じる凄み。
その後、女優Dがまた枕を抱きしめながら楽屋に戻ってくる。しかし、女優Cには
その姿が見えていない模様で。女優AとBはそれに気づいてる。
女優Cは、そのまま語り続けるも、女優Dに気付かないまま楽屋を後にする。
すると、女優Dは女優AとBに「こんばんは。」と話しかける。すると、きっと
さっきのあれでと女優Dが亡くなったことから私たちが見えるようになったんだ
と気付いてね。
女優AとBに「あの、質問してもよろしいでしょうか?」と切り出す女優D。
「こちらには毎晩そうやって?」
「私、感じていました。いつも感じていました。あなたたちの存在を。
いつも、声なき声のようなものが聞こえていました。」
そして、女優Aに持っている枕を差し出す女優D(^ω^)
「それ、苦手なの。」と逃げる女優A面白かったなあ。そして、女優Bは視線を
さける件(笑)
「もうすぐですか?出番。出し物は?やっぱりチェーホフですか?」と女優D
が言い、チェーホフだとしたら3人姉妹かなって思っていると、2人しかいないのに?
とまたメイクを始める女優AとBに「分かってきた!何も決まってないんでしょ!
そうやってメイクをして待ってるだけ。永遠とやってこない出番を待ってるだけ
でしょ。」とズバリ指摘しちゃう女優D。
「これだったら、また病院のベッドにいる方がましです。」と続ける女優Dに、
女優Aが怒っちゃって「あんたのベッドはもうないよ。あんたには安らかな眠り
はやってこないのさ。」と。
そのうち慣れるよと女優Bが言ってくれて「これから私にも長い夜が来るんですね。」
と楽屋に座る女優Dに、私たちを見ていればと言ってくれる先輩な女優AとB。
でも、何かをやるべきだって思うんです!と女優Dが語り、何かを決めて
ちゃんと、来るべき日に供えると。
一人で私なりにやって行きます!と女優Dが、一人芝居をはじめ出す。
それは3人姉妹のイリーナの台詞。スイッチが入って演じ始めるのが楽しくて。
これからも夜は長いのねと女優B、そしてAも感じ、だったらちょっとばかり
生活を変えてみるのも悪くないかもねと、女優AとBが3人姉妹の残りの役を
やることに。
「あわてることは無い時間はたっぷりあるんだから。」と女優Aが準備を始め。
さあ乾杯しましょうと女優Aが切り出し「私たちの長い長い夜のために。」
続けて女優Bが「私たちの終わりなき稽古のために」続けて女優Dが「そして
私たちのやってこない眠りのために。」と。
そして、女優A,B,Dで3人姉妹を演じ始める。
女優Aがかわいい妹たちと台詞を語り、女優D、Bが続けてAの両脇に揃うラスト
がすごく素敵な終わり方でした!
観劇をしに行った日は、いろいろ悩み元気がなくなっていたこともあって、
アイリさんのお芝居観れて、お会いできてすごくパワーを貰えた一日になりました。
観に行けてほんと良かったなあと思えた公演、そして観劇帰りに想い返していた
のを今でも覚えています。
アイリさんありがとうございました
「楽屋」の感想を書き終えたところで、今度感想を書きたいと思っている「泣きぬれて、頬染めて、はにかんで
、ラプソディー」の予告感想を(^ω^)
西の筺「二重の筺」の「泣きぬれて、頬染めて、はにかんで、ラプソディー」どんだけ面白いのよ!西の筺前作
も観たけどInnocentSphereと作風が全然違う!終盤の作品の繋がり良いよね。舞台たくさん笑えて、素敵な言葉
ももらえる!お互いを信じる心を見失わない限り幸せは逃げて行かない!
■キャスト
さかい蜜柑・・女優A
川越美結・・・女優B
黒川深雪・・・女優C
アイリ・・・・女優D
■スタッフ
演出= 西森英行
脚本= 清水邦夫
そんなこんなで。