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劇団空感演人プロデュース公演 舞台「オサエロ」

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8月17日(木)に劇団空感演人プロデュース公演 舞台「オサエロ」C班初日を観に行ってきました。


この公演を観に行こうと思ったのは、千北雅楽さんがご出演されるからです。




劇団空感演人プロデュース公演
舞台「オサエロ」

脚本・演出:藤森一朗

舞台「オサエロ」 



【公演期間修了】
★以下、内容に触れる感想を含むため問題ない方は読んで下さいね★






舞台「オサエロ」初観劇。


エアスタのMOTHERと同じく戦時の特攻隊の舞台でしたが、オサエロは別視点から
描かれ、涙なくして観れないお話で当時の出来事を深く刻まれました。


雅楽さん演じるお孫さん人懐っこい感じが良かったし「私、孫だから分かるんですよ」の
終盤の言葉すごい沁みたなあ。雅楽さんの前回ご出演された舞台でお芝居いいなあと
思ってまた観に来たのですが、観に来て良かったなあってすごく感じられました!



舞台が始まると、時は現代。ベンチに一人の男性老人が座っている。
その老人は、押田岳さん演じる中原修。
そこに、千北雅楽さん演じる小佐野がやってくる。かわいい女の子(^ω^)


「あの中原さんですか?私、ご連絡させていただいた小佐野です。」と
約束していたみたい。その理由は、祖母のお手紙を渡したかったとのこと。


喫茶店にでも誘うと、ここで良いと言う中原。
そしたら持ってたお茶を小佐野にくれるのね。それを良しとせず「すいません。
私、払います。だめです。こちらからお願いして会って頂くんですから。」って。


中原の進めもあり、頂く小佐野。


夏子の孫の小佐野に自分を探すのはずいぶん苦労したでしょうと。
「夏子さんは何で亡くなられたのですか?」
「胃がんです。」
「そうですか。」
49日も過ぎたらしい。夏子さんは幸せだったか中原が聞くと「だったと思います。」
と絵をたくさん書いていたり個展を開いて居たりもしたと教えてくれてね。
テンニンギクという絵を好んで書いていたみたいで。家の庭でも育てていたんだって。


手紙と筒を中原に渡したい小佐野。中原は小佐野のおばあちゃんと幼なじみだった
らしく、小佐野家ではおばあちゃんと中原さんの間には昔なにかあったんじゃ
ないかと想像して、おばあちゃんが人生の最後に会いたがっている人(中原)を
一生懸命探したみたい。おばあちゃんが意識が無くなる前に書いた手紙。


中原は夏子が自分のことを覚えて入れてくれたことを感慨深く感じていて、
この手紙を読んでほしいと小佐野にお願いする中原。
小佐野が躊躇すると、中原が中に何が書かれていても大丈夫だと。


小佐野が、おばあちゃんと中原の関係性を聞き、何も知らないでこの手紙を
読むことは出来ないって。


すると「そうですね。あなたの言うとおりだ。あなたには知る権利がある。
あなたは夏子さんの身内だ。」と教えることに。


「僕はもう生きていちゃいけない人間なんです。あなたは、おばあさんから
浅井という名前を聞いたことはありますか?」
「浅井さんですか?いいえ。」
「あなたもお気づきのように私は若い頃、夏子さんが好きでした。僕と浅井と
夏子さんは幼なじみでした。夏子さんは町で一番人気でね、みんなの憧れでした。
僕も夏子さんが好きだった。恋焦がれると言うことは若者の特権。戦時中と
いえども、若者が考えるのは女の子のこと。でも夏子さんが好きだったのは僕
ではなく浅井の方でした。」


浅井も好きなのにぐずぐずしていて、中原が抜け駆けをして先に告白をしたんだって。
夏子さんは困った顔をしたらしい。好きな男が居るのに、中原をふることは出来ない
という状況だったのだと。


僕と浅井は特攻隊だったから。


シーンは戦時中へと切り替わる。


兵隊が寝床に帰ってくる。鞄には、似つかわしくないかわいいぬいぐるみ。
そして、紙とペンを取り出し、遺書を書きはじめようとする。妹と弟へ。


出撃の時間が迫っている。あと3時間後には死んでいる。真夜中の出撃。


妹のやすこ宛てに、優しい人になってください。朗らかな人になってください。
やすこは泣き虫だから兄ちゃんがコツを教えてあげよう。泣きたくなったら、
兄ちゃんのベロンパの顔を思い浮かべなさい。よしおの面倒を良く見てあげなさい。
おねえちゃんなんだから。
よしお宛てに、強い人になってください。へこたれない人になってください。
将来は父さんと母さんの面倒を見てください。よしおは男なんだから。
日本の必勝を信じて飛び込んで行く兄ちゃんを喜んでください。
決して、悲しんではいけません。
兄ちゃんは、君たちと、君たちの子供を、孫になる子供のために突入するのです。
さようなら。勝彦。


そして、追伸で、やすこの大事な人形を勝手にもらって行って、一緒にゼロ戦に
乗って行くと(・_・、)そしてよしおには時計を大事にするのだと。


中原は浅井の遺書を聞いていた。
そこで、中原が芳雄を含めて自分たちが小さい頃の話をするのね。そして、
出てきた子供たちがシャツに足をinするやつ。久しぶりに観たよね。以前にも、
こういう形で子供を表現してるの観た記憶。


田島英明さん演じる神田喜久雄(隊長)が来て、気が引き締まる中原と浅井。
出撃まで、ここから出るなと指示を受ける。


書いた遺書は置いておけば、昭代ちゃんがなんとかしてくれる。
これで思い残すことは無い。


最後のわがままを聞いてくれるか?と中原が浅井に林の前で夏子が待っているから
会って来いよと。


夏子が会いたがっているのは俺ではなくかっちゃん(浅井)だ!と中原が語る。


行こうとしない浅井に、夏子がこの基地に来たのはかっちゃんに会うためだと
中原が声を荒げる。


高山璃子さん演じる坂下昭代に連れられて、紅葉さん演じる沢口夏子が初めて
基地にやってきた時のシーン。質素すぎる兵隊たちの寝床にもっとしっかりした
旅館みたいなところに泊まっているのかと思ったと現実を知らされる。


友達のためにここまで来た夏子が珍しいと感じる昭代。


破れた靴下を直したり兵隊のお世話をする女性たち。


このあとの日名子祐多さん演じる柴田武夫のふんどしの件、昭代が洗うかと
思いきや、新入りの夏子でびっくりする柴田のくだりちょっとにやにやしちゃったよ。


夏子、中原、浅井の3人で会話をしている。夏子が「修、絵を描くのが好きだったよね。」
と3人で絵を描こうと。ここに、柴田が縫物を頼みにやってきて、良い所だったのにと
中原と浅井が柴田を威嚇してる件(笑)


夏子、中原、浅井の3人で互いの絵を書くことに。



掃除をしに来た夏子。
出雲惟緒利さん演じる岡本昭二は子供に手紙を書いている。
子供は良いよと夏子に話す。子供は俺のことを忘れないでいてくれると。
そこで、岡本から夏子は浅井のことが好きでしょとね。顔見れば分かるとバレてる。


戦争が終われば浅井のことは忘れてやってほしい。そして、ここで見送って
やってほしいって岡本が夏子に話してるのね。



夏子が書いた絵を交換してもらう浅井。夏子が書いた自分の絵を飛行機に
持って行くのだと。浅井の書いた絵は修でね、それを夏子に渡すと。
2人はゼロ戦を見に行く。


夏子を捜しに来た昭代に、夏子ならゼロ戦を見に行ったよ!と明らかに機嫌が良くない修。


昭代と山口葵さん演じる稲島陽一の会話。稲島は不器用な男でね、思っても
いないことを言って昭代のことを傷つけてたと感じた。観ていて切なくもなったよね。
そして、その場から逃げようとする昭代を「ここにいろ!」と呼び止めて、
膝枕をするように命令するの。


好きな男が出来たら頭に手を置いてあげるようにと稲島が昭代に言うのね。


この場面を岡本に見られて怒られるかと思いきや、いいぞ!つんづけろ!って(^ω^)
分かってくれてるなあ。
柴田もやってきて「つんづけろ!」と。
男たちはみんな膝枕してもらいたいらしく、お次は岡本。したら、柴田とか
順番待ちの列を作り出す(笑)
「まだ?」⇒「まんだ。」(笑)
この後、稲島がまた膝枕してもらう列に並ぶのを見て、気持ちがほっとしたような
感覚になりました。


兵隊たちの寝床では、みんなが酒を飲んで明るく騒いでいる。昭代と夏子は
お酒が無くなったら注いでくれててね。


この中の会話でセンニンギクが出て来てたよね。


稲島に昭代のことが好きだろといじり出す柴田。


特攻隊が死にに行く前に女に好きと言えば嫌と言わないって話に便乗したのか、
修が夏子のことが好きだといきなりぶっこむ!


答えに困る夏子。


柴田が良いんですね?と急かしてるの。


すると答えは「はい。」と、疑似結婚式を始めだす。



シーンが変わり、柴田が顔にあざを作って大変な状態に。遺書が検閲に引っかかった
らしく。書いてはいけない内容を書いてしまったらしい。特攻隊について。


本音を書いた柴田。
体当たりさせるようなことは馬鹿である。犬死であると。
誰も言わないから自分が言うんだと。


隊長もそう思うと言ってくれてね。だが、俺たちが正しいかどうかは上の
連中は関係ないのだと。死ぬ意味なども作ってくれない。自分たちで見つけるしかない。


隊長にとっての特攻の意味。
アメリカにも、未来の日本人にも理解されないだろう。俺たちはやがて忘れられる。
考えて見ろ。ほとんどの隊員が結婚せずに突っ込んでいく。
俺がなぜ突入するのか?未来の日本人を救い、この日本を残すためだ!
俺たちがここまで戦えば、アメリカは日本を植民地にはしないだろう。
俺たちにしかこの日本を残すことはできない!!(・_・、)


こんな想いを持って戦争に望まれていた事実(・_・、)


俺たちが突入して、馬鹿な政治家どもに考えさせてやる時間を少しでも
稼いでやるんだって言葉も、胸に刺さりました。


ここで、隊長が秘密事項をみんなに語り出す。特攻せずに爆弾を捨てれば
燃費も良く、沖縄までたどり着けると。そこで、戦うのだと。


残りの遺書を隊長がチェックする。


昭代と夏子は柴田を治療する。


ここで、兵隊が書いた遺書が音声で読み上げられる。MOTHERのスクリーン
で読んだことのある妹へ宛てた兄の遺書(・_・、)しーちゃんへ


岡本の子どもたちへ宛てた遺書も。



昭代と夏子のシーンへ。昭代の様子がおかしいのを気にしている夏子が
語りかけると「夏子さんはここに何しに来たのですか?」と。浅井さんの
ため?中原さんのため?死ににいかれる人たちにひどいと。
自分は稲島さんのことが好きです。しかし、あの人は死にに行く人です。
夏子さんは浅井さんや中原さんが行かれた時には、ここを去って行くんでしょ。
私はずっと居るんです。稲島さんが行かれても次の特攻隊の方たちがやってくるんです。
いくらあたしが好きになっても特攻していくんです!そういうこと考えたこと
あります?何回辛い思いをすれば(・_・、)


昭代に言われてへこむ夏子は浅井と話すとき、いつも優しい雰囲気の浅井。
自分は修が居るから寂しくない。一緒に育って一緒に死ぬ仲間が居ることは
幸せなことだ。そこには夏子は居ない。


2人が話している所に修がやってきて、めんどくさい性格炸裂の修。


浅井はおじゃま虫は消えるかと外に出て行く。


(自分が邪魔ものだったことに気付いていた修の心の声)



修「俺のことを嫌いだと言え!」
夏子「嫌いよ。」
修「ありがとう。」


指令が降り10分後に集合と隊長に言い渡される。


出撃前の修と勝彦。


最後だからと、俺のために夏子に会ってやってくれと修がかっちゃんに
お願いしている。


これに「俺にとって大事なのは夏っちゃんではない!お前だ!!修!
俺の目を見ろ!」。


「親友はお前だけ!そして俺たちは今日死ぬ。それが全てだ!分かるか?」
とかっちゃんが続ける。


稲島は昭代に告白したらしい。その時、手を握って動かす三時間経過した
って噂してたね。最後の最後まで、こんな話で盛り上がっていたのかな。


中原の機体のみエンジンがかからず待機命令が隊長から告げられる。
これに、自分も一緒に行きます!何とかしてください!自分は今日行きます!
と隊長に食い下がる。
隊長「これは命令だ!!!」
中原「隊長お願いします!自分も連れて行ってください!お願いします!」


辛い中原の気持ちを察する隊長。


会うのは靖国だと。再会を約束する。


隊長から出撃する兵隊たちに最後の指示が下される。


復唱する出撃する兵隊たち。


操縦桿をオサエロ!オサエロ!オサエロ!オサエロ!と。


「今日の所は俺が死んでやる。じゃあな。」とかっちゃんが言葉を
投げかける。泣き崩れる修。


後半ずっと涙が止まりませんでした。


昭代は花を供える(・_・、)



シーンは現代へと。


中原が戦争を語る。


終戦後は、夏子と会えていない中原。そんなドラマがあったなんてと
小佐野は中原さんに結婚されたのか聞くと、一度もしなかったと。


一度たりとも夏子さんのことも、かっちゃんのことも忘れ


「ありがとうございました。お話、伺えて本当に良かったです。
わざわざありがとうございました。」と小佐野が中原に。


「この手紙を資格があるのは中原さんだけです。おばあちゃんもそう望んでいるはずです。
私、孫だから分かるんですよ。ありがとうございました。」と去って行く小佐野。
このシーンすごく好きだったなあ。


夏子の手紙を読む中原。
あの頃の気持ちが書かれていてね。
あの頃、修ちゃんは私とかっちゃんのことで嫉妬していたけれど、
私は私でかっちゃんと修ちゃんに嫉妬していたのよ。
修ちゃんは気づいていなかったけど、修ちゃんが好きだったのは
私じゃなくてかっちゃんだったのよ。って言葉がすごく印象に残ったよね。


最後は飯村樹さんかな?チャラ男が出て来て、戦争のことをずっと語っている
老人の中原にびっくりしてか写メ撮ってたりするシーンがあってね。


最後の最後は、隊長が言っていた言葉を叫んでた!



オサエロは、公演時間は約95分くらいでした。



戦時の若い男女の恋模様を描くオサエロ、考えさせられる言葉が舞台中に
たくさん出てきました。このような舞台を未来へ繋げて行ってほしいと
強く想いました。



終演後は全キャストさんが舞台に揃い握手会で送り出してくれました。
直接感想言いたかったけど、少しの間でしたが、雅楽さんに終演後も
お会いできて嬉しかったです(^ω^)




■キャスト
押田岳・・・・中原修
花沢将人・・・浅井勝彦
日名子祐多・・柴田武夫
出雲惟緒利・・岡本昭二
山口葵・・・・稲島陽一
田島英明・・・神田喜久雄
紅葉・・・・・沢口夏子
高山璃子・・・坂下昭代
千北雅楽・・・小佐野
飯村樹・・・・芳雄


■スタッフ
脚本・演出:藤森一朗


そんなこんなで。



ペタしてね     



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