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鳥の首企画 第三回公演 舞台「じれんま」

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10月22日に鳥の首企画 第三回公演 舞台「じれんま」ソワレ公演を観に行ってきました。


この公演を観に行こうと思ったのは、瀬川なつみさんがご出演されるからです。



鳥の首企画 第三回公演 「じれんま」
脚本・演出:南条ジュン


鳥の首企画 第三回公演 「じれんま」

鳥の首企画 第三回公演 「じれんま」 



【公演期間終了】
★以下、内容に触れる感想を含むため問題ない方は読んで下さいね★







じれんますごい!!


今までに観たことがないアングラの世界を体感してすごく高まりました!


役者たちが生き生きと演じていてお芝居いいなあと感じながら観れました!


クセになる。



瀬川なつみさんのお芝居めっちゃ良かったよ!
鳥の首企画で、やっと観れたし新鮮さをも感じました!


主宰の南条ジュンさんは女性ながらも、それを感じさせない男役すごかったなあ。

存在感!!!


そして、初見の一ノ瀬蘭さん!!!芝居観てホンモノだとすごく感じました!
艶のある演技が素晴らしかったです!!



会場のプロト・シアターが戦時を感じるセットを良い雰囲気で醸し出していて、
汚れた街並みにはドラム缶が転がり、石油の臭いすら感じる。
雰囲気がそうさせるのか独特な舞台空間でした。


レトロな曲が流れているのもね。「丘を越えて」とか。



舞台が始まると、一ノ瀬蘭さん演じる着物の似合う女性が「私はカラフルに
なる。」と語り、その女性に「姉ちゃん、あたい、子供出来たみたい。」と
瀬川なつみさん演じる君江、愛称きみちゃんが語る。2人は姉妹役なんだね。
お姉ちゃんが「きみちゃん、あたしたち、とんでもない姉妹になっちゃったね。」
と声をかける。


これに男が「あなたたち女をこのようにしたのは、我々、男でございます。お願い
いたします。お国のために辛抱を。弱いあなたたちの女の裸体を我々は見たいのです。
感じたいのです。敬礼。」と続く。


戦時、戦後とパンパンとしてこの世を生きる姉妹。日本は戦争に負けた…。


南条ジュンさん演じる宮野が、中谷篤基さん演じる九条を訪ねてくる。
挨拶するときに、「私、宮野はじめです。忘れたとは言わせません。」と
言い、陸軍歩兵連隊での戦友であることを付け加える。


そこに、桃谷蜜さん演じる九条の妻のさとこがやってくる。
少しすると、妻が宮野と気が付いてね。宮野は映画スターらしく、そして、夫からも
戦地で助けてもらったと聞いていたみたい。
宮野は九条の妻に「かわいいじゃないか。」と男の色気を感じるような声で語り
かけてるの!
共演したことがあったかな?とか嘘ついてみてね。奥さんが「からかわんといてください。」
と関西の人だ。


宮野は九条の妻を気に入る。九条の戦友の頼みだと、頬にキスをしてほしいと
頼んだり、欲を隠さない男だね。


そこに、夫、九条がやってくると宮野を目の前に、声が震えたように話しかける
理由は、戦場で死んだものと思っていたが生きた宮野が目の前にいるとゆう状態で。


宮野と九条の会話が続く。精神的に図太い宮野と、その逆の九条。
あの時の出来事は一生涯お前を苦しめると九条を追い詰めるような宮野の語り。


九条の妻さとこが宮野に夕飯を一緒にどうぞと誘う。
それに、今日は飲もうと宮野に呼応する九条。←これ、開き直ったのかな?


九条を精神的に追い詰めようとする宮野は、津田という男の骨を九条に渡す。
九条「お前、小さくなったなあ。すまない。すまない。すまない。すまない。さとこ、
津田だ。良く話してたやつだよ。」


宮野「おい、津田、お前をこんな目に合わせた俺らを許すな!!」


すごい冒頭シーン!!!


街に居るパンパンたちのシーンに。


マッチ売りの少女が仲間に入れてはくれないでしょうか?と声をかけると、
この商売甘く見てもらっちゃ困るよ。みんなあたいらのことをバカ女と言うけど、
あたいらが居なかったら女は今ごろ全員妊婦なんだよって。


最初、きみちゃんが返答した時、なつみさん芝居上手いっ!って感じたよね。


きみちゃんのお姉さんが「ようこそ。私たちの仲間へ。」って優しい声で迎えて
くれる。


それに「ありがとう。」って答え方も気持ちが乗ってて良かったなあ。


稼いだお金を入れる場所のルールを教えるきみちゃん。


続けて、ときこ(きみちゃんのお姉さん)が男はみんな子どもと心構え的なことを
教えてくれてね。
戦地で戦った男は、優しい言葉とあたたかさを欲しているんだって。


仲間に盗みは駄目だ「誇りを持ちな」と諭すきみちゃんかっこよす!!!


「あたい、これ、返して来るよ。」って素直に応じてた。


新入りは柚木春子さん演じるとみこ。


きみちゃんお姉ちゃんらしさ出てたね。新入りを前にして。


心から愛しているんだね。結婚するはずだったのに。
ずっと一緒よと思っていた矢先に届く赤札、悲しみにくれる発狂と「行かないで。」
という女の気持ちをすごく感じました。
戦争が切り裂く男女の関係。


酔っぱらった宮野と九条。じゃれ合う2人。
戦争、日本、女に対する気持ちやらを語る2人のシーンは惹き込まれたなあ。
九条は自分の嫁に惚れたか?とか宮野に確認しててね。


宮野「九条、俺はお前が好きだ!」とじゃれてる所、「もう一回、あたいと
遊ばないかい?」とパンパンの衣純さん演じるこずえが声をかけてね。
芸能人の宮野にほれぼれしてて、触られた手を嬉しそうに見てた。


嫁が居るのに九条が、パンパンに手を出そうとすると、嫁が居るんだろと
止めに入る宮野。
すると九条は、指図するな!どうせ愛せない、俺は弱い人間なんだ、精神病
なんだ、だから忘れるために酒を飲み遊ぶんだと。


雨の中、迎えに来る九条の妻さとこが宮野を見つけ持っていた傘を。
宮野は酔っぱらっているの?と聞くさとこに、酔っぱらってます。酔わせて
くれよ。と甘える言葉に。さとこは、はい。と言葉を帰す。


雨の日は客が捕まらないパンパンたち。
引き上げてきたきみちゃんに「お勉強進んでる?」と声をかける姉は、みんな
が寝てから医学書を勉強してるんでしょとお見通しだね(^ω^)
夢があるきみちゃん。
一方、夢がない姉のときこはカラフルになれればそれでいい。と舞台冒頭で
言っていた「カラフル」について話してる。きみちゃんも「カラフル?」って
ちょっとハテナが出てたね。


女は強くないといけない。舐められたくない。でも、男に身体を売っている
時点で負け。そうは思いたくないから強く生きようという気持ち。
看護婦ではなく、医者を目指す!頂点に立たなければ生き残った意味がねえ!!
と自分の気持ちを語るきみちゃんすごく良い!熱い!!
想いがしっかり伝わってきました。


さとこが、宮野に「これは、いさおさんには内緒に。」とお願いする。


こずえが男に身体を売った後、泣きながら男なんか嫌いだよと気持ちが塞いで
いると、仲間が優しく抱きしめて「行くよ!」と2人で後にするシーンすごく
良かったなあ。


居なくなっていた夫、九条を見つける妻。夫は妻の湿り気を確認し「なぜ、
湿り気があるのだ?こら!言え!言え!」とキレる。妻も返しが負けてない。
女性は強いなあ。


宮野が語る戦時に仲間である津田の肉を食べたという語りはぞっとしたよね。
九条は津田のイチモツをって…。


パンパンが男を誘うエロさ。甘い声が会場に漂う。


先ほど宮野が語った戦時のシーンが再現される。はんぱない。血糊、人肉、
グロいわ。極限状態に陥った人間はこんなにもなるのか…。


「どうだ?はじめての人肉の味は?初めてじゃねえよな!」


「うまい!うまい!!」


うわあああ。妻になる人間が待っている九条はまともなまま日本に帰りたい
と宮野にお願いすると。俺はお前を忘れないと宮野が語った後のシーンも
衝撃!!!


怖い夢見たのねと男を包み込み女。蘭さんの声のトーンいいなあ。


こずえととみこの女の争いを見てる宮野。


宮野を口説けば、女優になれるかもよと諭すとみこは、缶の中のお金が
欲しいと条件を出すと、こずえが「きみちゃんにばれないようにやるよ。」
と乗り気になってね。


九条の妻がきれいな靴を履いてる。夫がたまにはいいと思って買ったんだって
言うと、他に好きな人が出来たなら言ってくださいねと受け入れる感?がすごい。


精神安定剤の男に抱かれているより、宮野に抱かれていた方が良いだろって
言う九条!自分の妻を他の男に差し出そうとする気持ち考えられん。


妻が拒否ると夫は頼むと頭を下げ、宮野と1度で良い、相手をしてやってくれと。


主人の言うことが聞けないのか!と続けると「はい、わかりました。」と
了承する妻。


ちゃんと紅をして宮野を誘うんだと妻に言い残し、外に飲みに行く九条。



缶からお金取ってる!!!なんとか、見つからず。
きみちゃん帰ってきたけど。


宮野が男と一緒にパンパンたちの元へやってくる。
すると、ときこが九条のことを「ただしさん?」と言ってるの!戦争で別れた男!?


宮野が豚肉を持ってきてくれて、それにかぶりつくパンパンたち。
お肉にむしゃぶりつくきみちゃん。


缶からお金を取ったこずえが仕事に行って来るよと外に出ていく。


きみちゃんと一緒にお肉食べてたとみこが歌いながら食べ続けてる。


紅を入れる九条の妻に「九条くんなら、今日は帰らないよ。俺と2人だって言ったら
どうする?」と語る宮野。
「わかりません。いさおさん、遊んではるんやろ。パンパンうちもなろうかな?」
と言うさとこに「来いよ!見せてやるよ。」と。


ときこと九条のシーンに。ときこが声をかける「しばらくあなたを見ていていい?」と。
ときこはそれほど戦争に行った男が好きだったんだろうなあ。


ときこはいろんな願望があって、どこかに行きたい。きみちゃんを楽にさせてあげたい。
きみちゃんを大学に行かせてあげたい。カラフルになりたい。幸せになりたい。
いろいろ。


九条が「どこかに行くか。」と声をかけると、とりあえずこっちに歩こうと歩を進める。
別れた男に本当に似ているわとときこ。


蘭さんほんと芝居上手いなあ。


さとこは全部戦争のせいだと宮野に嘆いている。あんたが引き上げて来なかったら、
こんなことにならなかったのに!って。


言いたいこと全部言えよと宮野がさとこに言ったときに、泣きだすさとこの感情表現
すごく良かったなあ。鳥の首、芝居をしっかり魅せてる。


「怖いか?そうじゃなかったら、側に来てくれ…。」この宮野の言葉も。


「もう、どうにでもして。」


九条からもらったさとこが履く靴に気付く宮野は、九条のことを戦友ではなく親友だ、
俺はこういう男だと語った後、九条の妻の唇を奪い、激しくキスをする。



パンパンのきみちゃんたちはお酒を飲んで豪快に酔っぱらってる。


とみこがこずえが缶の中のお金を持ってどこに行ったんだろう?って話しちゃうと
きみちゃんが缶を確認するとお金が無くなってて、何もかもが上手くいかない現実。


九条とときこ。九条はときこに語る。
宮野はあの時、殺したはずだったと。そして、戦時の時の色々な思い出に憑りつかれる。
津田や宮野の思い出に苦しむ九条。


優しさが欲しいの?と優しさを上げることが仕事であるとときこが語る口調は、
本当に優しい。


九条にときこが「未来はきっとカラフルだと思う。」って語る。


服がカラフルなのは偽り、本当は白黒しか見えていないって、心から鮮やかになりたい。
未来も、私も、あなたも。


ときこの醸し出す女性らしさ。素敵。


ときこさん恋はもうしないんだって。一緒に逃げている間だけ、九条におときさん
と呼ぶのではなくときこと呼んで頂戴って言うと、九条がときこと語り、後ろから
肩を抱き、ときこと呼び続ける。


後ろから抱きしめると、ときこは吐息を、そして「抱いて。」という言葉から、
2人は唇を重ねる。
お互いを欲し合う男女は激しく抱き合う。


お店でうどん?ラーメンかな?を食べるこずえは、自分が宮野と知り合いなんだって、
そして、自分が女優になるんだって自慢話をするように語っててね。


とみこにあたい、こんだけあれば女優になれるよねと缶から奪ったお金を出すと、
とみこがなれるって言う。


こずえは食べた後、苦しそうにしてたけど、これって妊娠?


こずえはあこがれの人に会えたからもういいって。



宮野とさとこの2人すごく良い感じになってる。さとこかわいらしい。


かざまちずこという女優が作ったものを捨てちゃう宮野に、後悔するやろ、探して
来るからと見に行くさとこ。


うどんを食べ終わったこずえは、お店のおじさんに「あたい、ちゃんと笑えてる
かい?」と確認して店を後にする。


ときこときみちゃんのシーン気持ちのぶつかりあいがすごかったなあ。
ガチで頬を張ったり、喧嘩がすごい迫力。


こずえが帰ってくると、泥棒!と殴りかかるきみちゃん。


こずえ「きみちゃん!」
きみちゃん「なんだよ!」
こずえ「あたい、いっぱい泣いたから。いっぱい笑いたかったよ。きみちゃん、
あたい、俳優と寝たよ。愛してる。本心で言ってやったよ!」


そして、その場にあったガラスを持ち、自分の首を切って死すこずえ。
それを目の当たりにしたきみちゃんの悲鳴が響く。衝撃の展開。。。


九条夫婦のシーン、夫は、人肉を食べ、動物も食べてみたと…。
そこから、動物の獣感の残っている死骸にしゃぶりつき、俺を嫌いになれと。
シーンの衝撃がすごい。


かざまちずこのお守りあったよと探してきたさとこ。


宮野は行進調の音楽の後に「仲間の肉は美味でございました。」と語り、
戦犯とはなんて無様なのでしょうか!と敬礼を決める。


1、2、3、突撃ー!って言ってくれないか?と宮野が言うと、さとこが
繰り返す。


最初から分かってたと語るさとこは、抱きしめていた靴を履く。


こずえの骨壺を抱くとみこ。


ときこと九条は抱き合い、唇を重ねる。何とも艶のあるシーン。エロい!
そして、美しい。


目を隠し、しわくちゃになったあたしを見たら、びっくりしちゃうでしょ
って語るところなんか好きだったなあ。


「ねえちゃん、あたい悔しいよ。こずえの赤ちゃん取り出してやれなかった。
あたいのせいで死んじまった。」と姉ちゃんに語るきみちゃん。
くじけそうなきみちゃんにくじけなさいと言うと、きみちゃんは強いから
弱いのよと。人間は怠けたいし甘えたいの。今から、カラフルの旅に出る
んですもの。


「ねえちゃん!ねえちゃん!あたい、医者になるから!なって、あんたに
きみちゃんすごいわね!って言わせてやりたいから!!ねえちゃん!ねえちゃん!
本当は、大好きなんだ!!!!!」きみちゃんの語りしびれたなあ。


最後の最後に本当の気持ちを言うきみちゃんのシーンめっちゃ好き。


2人は似ている所があるんだよね。姉妹だよ。
ありがとうっていつも言えないところ。


この後、シーンは万博が行われている時代に切り替わり、子供たちが家族と
一緒に来ているみたい。


ときこが子供に鏡をあげてたね(^ω^)


ときことは知らずに、きみちゃんが「あなたー!」と夫を追うすがらぶつかっちゃってね。
倒れるときこに謝り、怪我を手当しながら「まだまだですね。私これでも医者なんです。」と。
きみちゃん医者になれたんだ!!!(^ω^)嬉

姉が「まさか。」と声を漏らしてる感じもすごく良い。


きみえ…。って言ってたよね。


姉と気付かずに手当を終えて、子供の元へ向かうきみちゃん。


姉はカラフルを探していたらこうなっちゃったと、パンパン時代の美しさが嘘のような
風貌になっててね。一人取り残されてしまったかのようで・・・。


「ありがとう。本当のカラフルを渡しに見せてくれて。きみちゃん。さようなら。永遠に。」
と、ときこが語り幕が下りる。



初、鳥の首企画、役者陣の熱演が素晴らしく、そして、体当たりな芝居にアンダー
グラウンドが加わり、なんだったんだこの面白さは!


「じれんま」って題名が舞台観てからなんだか分かるなあって思いもできたし。


観た後に、興奮が冷めやらぬ状態でした!!!



DOGでお芝居始めたころからずっと観てた役者さんであるなつみさんが舞台上で
今までに感じていたのとは別の感覚の振り切った演技を生き生きと魅せてくれて、
観るからに演技が上手くなってる姿観れて嬉しかった!


格段に変わってた!!



終演後には販売されていたなつみさんブロマイド2枚購入したよ(^ω^)



なつみさん


帰りに素敵なメッセージカードもくれて、嬉しかったよお。

一番うれしかったのは、なつみさんの良い芝居が観れたこと。



12月中旬には、鳥の首企画の3人芝居!こちらも楽しみに待っていますね!!



■キャスト
一ノ瀬蘭・・・ときこ
瀬川なつみ・・きみえ
中谷篤基・・・九条
桃谷蜜・・・・さとこ
衣純・・・・・こずえ
柚木春子・・・とみこ
南条ジュン・・宮野


■スタッフ
脚本・演出:南条ジュン


そんなこんなで。


ペタしてね     


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