10月8日(土)にHIGH colors 第6回本公演 舞台「理想の不幸」マチネ公演を観に行ってきました。
この舞台を観に行こうと思ったのは、りよっちa.k.a.森岡里世ちゃんがご出演されるからです。
HIGH colors 第6回本公演
舞台「理想の不幸」
作・演出 深井邦彦
【公演期間終了】
★以下、内容に触れる感想を含むため問題ない方は読んで下さいね★
舞台始まってから引き込まれる面白さと役者さんの芝居を心底楽しめる
公演ですごく良かったです!
りよっち演じる女の子、学生、大人と観れたけどドキっとする場面も
あったりでお芝居楽しめました(^ω^)
夫婦が母親の話をするシーンから始まる舞台。月曜日がお誕生日みたいで
イタリアンのお店を予約してるからって話しててね。
夫婦が母として話している相手が芳賀優里亜さんなの。若いのにお母さん?
って思いながら観ていました。
夫婦が検査しようとか、死なないようにねとか話している感じからお母さん
体調面がよろしくないのかな。その場は、また月曜日ねとお別れして。
よろめく母(女)の息づかいが聞こえてくる。
白い男にスポットされて、女が「死ぬの?死ぬのあたし?死ぬの?そっか、
死ぬのか。死ぬのかあたし。そっか、そっかーー…。」
「どう見えてた?どう見えてたあたし?」
「そっか、死ぬのかあたし。」
と語る。
芳賀優里亜さんの怒涛の語りが始まる。ここ、観ててうわああーって
なったよね。子供が出来る過程の語りから、あまたのライバルに勝ち自分が
妊娠し、父と母が喜び合うのを見てる女。
女のクソつまんない人生が始まる。
芳賀優里亜さんが赤ちゃんのシーンしてて、お父さんに「きれいな顔だ」と
言われると「あざーす!」とか言い出すんだもん(^ω^)笑笑笑笑笑
超面白い!
親が「幸せにしような。」と言っていると女は「幸せになりましたよ。」って
言ってた。
小さい頃の夏祭りの女の記憶は、お母さんに怒られている思い出。
りよっちは青い浴衣で盆踊りをみんなと踊ってたね(^ω^)かわいい
女の家族はトウモロコシを食べててね。白い男が「おいしくない。」と叫びだす。
これは、女の胸の内なのか?
女自身は「おいしいよ。」って家族に言ってる。
女が話していることの逆のことを言っている白い男。
女が初めて白い男に出会った日。
「誰、おまえ。」
あたりさわりのない高校2年生になった女。
弟が包丁を持って「姉ちゃん、姉ちゃん。」と声をかけ朝のおはようの挨拶を交わす。
食料を取りに行くと何もなく、僕たち2人だけ、この世界も終わりだねと死を考える
弟は、SEXしたかったなあと自分のお姉ちゃんがかわいすぎて、やらせてほしいとお願い
するも拒否る姉(女)。
「やらせてくれない姉ちゃんなんて姉ちゃんじゃない。」とか名言めいたこと言いだす
弟やばい。
弟に刺されて、おんな人生だったらどんだけ面白かったかと女はそう言うことを考えて
いたって言うことなのかあ!?
女の家に同級生がやってくる。
りよっち演じる同級生が「これ置いて帰ろう。」ってプリントを差し出すと、そういう
わけにはいかないともう一人が言ってね。
まず弟が対応してたんだけど、りよっちas同級生が「弟くんかっこいい。」って言ってた(^ω^)
女の部屋に来ると、お母さんがケーキとジュースを持ってきてくれてそれを自然と
手伝うりよっちas同級生優しいなあ。
後から、もう一人の同級生がやってくると、なんだかりよっちas同級生の表情の雲行き
が悪くなっていってたね。
りよっちas同級生が女に「私たち友達だと思う?」と問いかけ、「そうだよね。」って
なっている裏で白い男が逆の返事をしてた。。。これは。。。
やってきた同級生の男に優里亜さんas女(かずこ)の彼氏だろと隣に座らせようとする女。
伊沢奈々さん演じる同級生が「今日、お前は誰かに告られました。それは、誰でしょう?」
とりよっちas同級生が男に告白したことをここでバラすという展開。
かずこの彼氏と知ってて告ったんだろと。
土下座しろよと続ける同級生。
そして、悲しくもないけど泣く女(かずこ)。
ひたすら謝るりよっちas同級生。
りよっち、足蹴りまでされて、それでも謝る。そして、強引に土下座をさせられちゃって
「すいませんでした。」と謝り続ける。
その姿を見て「死ね。」を連呼する同級生。
女(かずこ)は、そんなことはまじでどうでもいいと思っている。
逆に、欲求に逆らわずに生きるりよっちas同級生みたいになりたかったと。
時間が経過し、りよっちが急に大人に!女の同僚になってるんだ!!
「企画通ったよ。」って話してるOLさん(^ω^)仕事できる感じするわあ
先輩に女(かずこ)と前世双子なんでとかりよっちが言った時に、白い男が
「いやいや、こわい!こわい!」って女の心の声が聞こえてきたよ!!
先輩からかずこに今日の夜に祝勝会しようっていう話に嬉しそうに返事を
したところで、あんたの好きなイタリアンって言われてたから、やっぱり、
最初の女のお誕生日に予約したレストランと重なってるね。
この女の流れなんだな。
女の心の声は気持ちここに非ずで「うれしいでーす。」と低いトーン。
かずこと彼のシーン面白かったなあ。付き合って初のラブホ。男のぎこちなさ
最高!途中で「ねぇ、ちょっとトイレ行っていい?」っていなくなったところで
かずこ爆笑して「あたし耐えられない。」と笑いっぱなし。
「あたし、無理だわー!」って。
彼女が居ない間の彼のシミュレーションもめっちゃ面白い!!
かずこは白い男と変わってと言って、彼の前に登場したのは白い男。
「抱いて!抱いて!」(笑)(笑)(笑)←男と男
かずこは「何も感じない。」と言って白い男は感じてる対比!(笑)
先生が女を呼び出したシーン。一人だけ志望届を出していないと。ここの先生
面白かったなあ。大学いくの?いかないの?って良いんだけどね。のくだり(笑)
全然良いんだけどねって低姿勢感が楽しめました!
ここで、先生に相談を持ちかけるかずこ。
「全然感じないんです。私全然感じないんですよ。SEX。私、変ですか?」
これにびっくりする先生は「変じゃない!ここだけの話だぞ。先生な、まだ処女だ。」
「えっ?」とびっくりするかずこ。
「どうだ、私の方が変だよ。私はバージンだ!だから気にするな!!」
「嘘だ!変!」
「変じゃない!」
とゆう会話に、かずこは「私は変じゃなかった。」と。
かずこに語りかけるりよっちは「今朝、亡くなったって。」と同級生の死の連絡が
あったことを告げる。その時、かずこは25歳。
飲み会の後、先輩を介抱するりよっち。家まで行ってそこにいた彼がね!!まさかの
再開でビックリ。先輩の酔っ払いっぷり良かったなあ。
先輩が寝静まった後の先輩の彼とりよっちの会話が良いよね。すごく自然。
彼に「死んだんだって。亡くなったって。噂では自殺らしいよ。」と話しかける
りよっちの先輩の彼との距離が近い!
学生のことあんたのこと好きだったし、先輩のことを紹介しなければよかったなあ
って言いながら男に顔を近づけるところのりよっち、かわゆすぎかよ!(^ω^*)
そして、後ろから抱きつき、2人が愛し合うと彼女が!!!不幸は不幸を呼ぶ。
家では弟が父に殴られている。そこに、女(かずこ)が帰ってくると「もっとやれ!」
っていう思いすごい。女が興奮しちゃってる。
父は罪を犯した息子を怒っていたところだったみたいで、つまらない人生だから
やったんだ!あんたのせいだ!怒られる筋合いはない!!と息子が反抗すると、
父が、出て行け!2度と顔を見せるな!と怒りに震える所、女は笑い、息子は発狂する。
それそれの感情がすごい!!
「幸せな人だね。いいね。姉ちゃんは幸せだ。」と言うと、「お前に言われたかねーよ!」
とブチ切れる。万引きするならもっとでかいのを行けよ!と怒りはじめる姉。
逃げるように実家を出て走り回ったら、家の前に帰ると、男に抱きつくかずこ。
その後の「喪服使う?未亡人プレイ。」→「やめとく。」→「そうだよね。助かる。おやすみ。」
的な流れが面白かったなあ。
彼がちょっとここに座ってと指輪を渡し「幸せにする。俺と結婚してください。」
これにムリムリと感情を秘める女。
「俺だったら幸せになれると思うんだ。」という言葉に反応するも、指輪をはめられる。
嬉しいのか、曖昧な返事が精いっぱい。
彼は「幸せになろう。」という言葉を連呼してた。
プロポーズされた次の日、いじめてた女の死のお通夜に。
女はお焼香後に「お顔拝見させていただいてもよろしいでしょうか?」とお願いする。
このシーンでのりよっちの悲しみにくれる表情さすがだったなああ。すごく良かった!!
先生が遅れてお焼香に来て、かずこと久しぶりの再会。
先生は悲しくないらしい。悲しさが出てこないって。
一緒に亡くなった子の顔をのぞくと、そこから白い男が出てくる。
登場人物が女を囲み、これまで観てきた舞台に出てきた言葉を次々と女に語るシーンが
続く。そして、自分が分からなくなる女。
会社を寿退社するりよっちの幸せオーラ出てる感じいいね。周りに祝福されて
嬉しそう(^ω^)
先輩の態度ね!(笑)←視界にすら入っていない感じ。
苦しむ女は発狂し、気持ちが悪くなり、パニック状態で自分が分からないと。
私は幸せになんかならなくていいんだよね。そうだ、そうだ、私は結婚なんか
しない!幸せになんかなりたくないはずだ!そうだ!と笑う。
芳賀優里亜さんのお芝居、圧巻!!すごかったあああ!!!
ここでの気持ち悪さは・・・。
「私は、私は…。」と何かを決めた様子のかずこ。
するとかずこに「かずこおめでとう。妊娠三ヵ月だって。幸せになろう。幸せに。」
って結婚したのかあ!そして、気持ちの悪さが繋がる。
白い男に「ねぇ、どう見えてる私?」と問いかける女。
白い男に抱きしめられて安心したかのような女。
白い男は、先ほどまでいた棺に戻る。
その中から女へ微笑み、そして眠る。
昨日まで元気だったのに死んでしまった自分。
父が「もっと優しくしてやればよかった。最後くらいもっと優しくしてやればよかったと。」
涙ながら話し、「母さんは優しい人だった」と。
お母さん、最後楽しそうだったと妻が語りかける。
「母さん、産んでくれて、どうもありがとう。」と言い、悲しみにくれる
残されたもの。
芳賀優里亜さん演じる女の一生の中に垣間見る葛藤や本心を見事に演じきる場面が
素晴らしかったなあ。お芝居に圧倒されました。
そして、りよっちの演じる役は学生時代から大人になるまで、かわいさ、大人っぽさ
を感じる中に、今までにりよっちのお芝居として初めて観るような場面とかもあり、
さらに幅のあるりよっちのお芝居が楽しめてすごく良かったです!
良い作品だったなあ。
終演後のりよっち(^ω^)
■キャスト
芳賀優里亜・・女
足立雄大郎・・弟
益田恭平・・・彼氏
山内昭宏・・・白い男
浜野まどか・・母、嫁
中川真希・・・先輩
菊池弥子・・・先生
斎藤一希・・・学生3、元彼
伊沢奈々・・・学生1
森岡里世・・・学生2、同僚
吉永秀平・・・父、息子
■スタッフ
作・演出 深井邦彦
そんなこんなで。