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InnocentSphere公演 舞台【悪党】

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4/16 (土) にInnocentSphere公演 舞台【悪党】マチソワ2公演を観に行ってきました。


この公演を観に行こうと思ったのは、アイリさんがご出演されるからです。



座・高円寺 
春の劇場01 日本劇作家協会プログラム
InnocentSphere公演
舞台【悪党】

作・演出:西森英行


舞台【悪党】



InnocentSphereは前回アイリさんがご出演された【刻印】の時に観に行ったの
ですがすごく衝撃を受けた作品を上演されていたので、今回も楽しみにして
おりました。


【悪党】は、日本犯罪で最も凶悪と言われる死刑囚と演劇史上に比類ない大悪人が
ストーリーの中で繋がりながら、それに翻弄された人々の生きる力を感じるとても
良質な作品でした!InnocentSphereはとにかく作品のクオリティーが高い!そして、
とにかく役者陣の演技に魅せられた!本当に素晴らしい公演でした。


すごかったなあ!その中でも、アイリさんの力強い演技にすごく圧倒されました!


しっかりとお芝居を楽しめるの最高だね。


【刻印】を観た時にものすごいお芝居素敵な女優さん居る!って思っていた黒川深雪
さんがまた観れて嬉しかったなあ。あとね武藤晃子さんのお芝居も最高だった!
ベテラン女優さんのお芝居が本当に素敵すぎるーって何度も何度も感じながら
観ていましたね。


悪党マチソワ続けて観たら余韻が響きすぎたよ。


なんだろう。アイリさんの舞台を観に行くと、今まで出演している作品のストーリー
がこれでもかって言うほどリンクしていてびっくりするの。これは、偶然じゃない
んじゃないかなって思ったりもする。



15世紀後半のイングランドで起きた血で血を洗う戦い。王位を巡って白と赤が激突する
イングランドの薔薇戦争。
白薔薇のヨーク家、赤薔薇のランカスター家。
序盤のシーンでアンを演じるアイリさんの語りを聞いた瞬間、その迫力にうわああ!
って高まりが来ました!


アンに対し、あなたの美しさが自分を暴走させた、寝ても覚めても私を悩ます。
世界中の男を殺してもいいと思わせたのだと自身の残忍さを語るのは、岡野康弘
さん演じるリチャード三世。


序盤からすごい迫力だったなあ。


観ていると「はいオッケー!」って声がかかると、えええ?演出家が声かけてる!
大塚公祐さん演じる石森。もう、ここでビックリだよね。アイリさんが【悪党】
の前にご出演されていた舞台とリンクし過ぎていて。


それまでの舞台の空気が一変し、和気あいあいとした稽古場。


2001年に大阪で起きた石田小における無差別児童殺傷事件、日本犯罪史上最悪の
被告人である佐久間護。この男、やることなすことリチャード三世そっくり。
犯罪行為を繰り返し、何の罪もない子どもたちの命を奪った。
いま、この世界にもいるんだ。この男をモデルに現代のリチャード三世を作ろう
と演出家が演者に語り、稽古は終わる。


役者が演出家に事件の犯人のイメージを聞いたりしてた。


石田小の被告人の弁護士をされていた方とコンタクトを取ろうとする演出家。
元死刑囚である佐久間護の話を聞くために。


ここでOPが始まる。←かっこよかったなあ。


坂根やすしさん演じる弁護士の新谷重雄に話を聞く演出家。

佐久間は自分が間違えていないと論理が捻じ曲がっている。一度も遺族に
謝罪をしなかった。自分が納得し覚悟のうえ起こした犯行なのだと。
世の中は不平等で不愉快な思いをしていた佐久間はこのこの世界に復讐する
権利があると弁護士に語っていた。


その後に出てくるリチャード三世が完全に佐久間に重なったよね!


平佐喜子さん演じる王妃エリザベスと黒川深雪さん演じるヨーク公爵夫人の
シーンすごく良かったなあ。


稽古が終わる。


演出家は次は被害者の家族のこと調べてる?ってまた言われちゃった。
武藤晃子さんのお芝居すごくいいね。


演出家は、黒川深雪さん演じる被害者の家族である伊崎夢乃と会う。
娘が殺されたときの心境を聞く。


息が出来なくなる。「息」は自分の心と書く。息が出来なくなるんですと。


時は2001年6月。
娘が殺された挙句、解剖までされる現実。これ以上傷つけるのか、母は
泣き崩れる。
八敷勝さん演じる週刊誌の記者である胡桃沢哲也が家族に取材を試みる。


娘の美穂を殺された矢島家の家族は、学校の先生に責任を追及する。
男が敷地に入ってきたのを認識しているのに見逃したと狩野和馬さん演じる
父の矢島孝也が声を荒げる。


垣内健吾さん演じる茅野健作、田中まことさん演じる皆川佐和が学校の教師
で、その男を御父兄の片だと思ったみたいだと。


謝る教師に、あの子を返してくれと怒鳴る父。


平佐喜子さん演じる母の矢島朋子は教師に校舎を改築すると言うのは本当
なんですか?と問い詰める。
残された子供たちの為を考えるとと語る教師、母は娘の想いが詰まった場所が
亡くなると涙にくれる。


同じく娘の綾香を殺された夢乃は、自分の娘がどうやって殺されて行ったのかを
知りたいんですと教師に訴える。その場所に触れてほしくない。


母親たちの想いを感じる教師。


皆川先生にこれは、俺らの責任だ、自分たちが弱っている資格なんてないと
語る茅野先生。


美穂の父が葬式の一部始終が週刊誌に掲載されていると怒りに震え家族の元に
やってくる。勝手に写真を乗せて、勝手に葬式に忍び込んで喪主の挨拶まで
全てを把握している日本のマスコミの実態…。


稽古が休みの日なのに自主稽古に来る役者たち。その場には演出家も居る。
演出家の邪魔にならないように端で稽古をする役者たち。


殺し役の英ちゃんの稽古のくだり面白いね。英ちゃんの殺し役を頑張ろうと
する気持ち好きだよね。
大好きなお母さんがクラレンスと浮気したときの感情のくだり。
「おかあぁああああーーーーん!!!!」(笑)


悲しみにくれる夢乃の家に、武藤晃子さん演じる本宮房子がトイレを借りに
来るシーンへ。トイレを済ませると、自分のことを覚えているか夢乃に確認
する房子。学生時代の同級生となんとか思い出してくれた夢乃に週刊誌を見て
いてもたってもいられずやってきたのだと語る房子。


東京に住んでいるのに心配で大阪まで来たって。
房子がもってきてくれた夏みかんを切ろうと探したナイフは、さっきまで
夢乃が死んでしまおうかと思っていたものだよね。
切ってくれた夏みかんを食べる酸っぱいリアクション面白い(^ω^)


夢乃は旦那とは離婚している。
房子が夢乃の元にこれからちょくちょく来てくれるって。


あの男をどないしたら殺せるのかと、記者の胡桃沢と接する井澤勇貴さん演じる
夢乃の息子の伊崎隼。


場所は、格闘技バー。行われているのは大阪で一番強いやつを決めると
血で血を洗う肉弾デスマッチ「ジャッカルVSマクレガー」が行われる。
裏社会感漂う雰囲気。
胡桃沢から人殺ししたい男として隼がここに紹介される。
遊佐邦博さん演じる佐々岡将平という男に。


遺族が証言台に立つ意見陳述でのわずかな時間を狙って妹を殺した犯人を
殺すことを考えているのだ。←そんなことが本当にできるのだろうか?


マクレガーが隼をいたぶる。覚悟があるのか?と。
いたぶられても隼には強い覚悟が見える。


学校の説明会で、犯人が教室に入ってきて子供たちが襲われているのにもかかわらず
逃げ出したんだと皆川先生に語る美穂の父が言い迫ると、茅野先生が事の重大さで
警察を呼びに行ったと話すも、教師だったら子供たちをまず守るべきでは?とさらに
言い迫る。「申し訳ございません。」と語る皆川先生。


自分たちに責任があると思っているのか?と美穂の父がさらに言葉をぶつけると、
夢乃が皆川先生に話しかけると「申し訳ございません。申し訳ございません。」と
謝り続ける皆川先生。


橋本真一さん演じる美穂の兄である矢島望が、母にピアノを習おうと思っている
と少しでも母の悲しみを軽減させようと言葉をかける。殺された妹がしてたからだよね。


夢乃の家に房子がやってくる。すると、家の前に人が居たと連れてきたのは、
谷尾宏之さん演じる夢乃の元旦那の長谷川幸一。
2人の間を房子が取り持とうとしてくれてたね。


この時に溢れ出る夢乃の娘への想い、自分の想いがすごかったなあ。
黒川さんのお芝居圧巻でした!元旦那に帰って欲しいと告げる夢乃。


アイリさん演じる隼の恋人である神山樹里が隼に誕生日プレゼントを持って
くる。演じる樹里の強気な雰囲気を感じるところに隠れてる恥ずかしそうな
面とか好きだなあ。
めっちゃ悩んで買って来たサッカーボールをプレゼント。


話さない隼に「何か言うてーや!」と語ると「もうお前とは会わん。別れる。」
といきなりの言葉に「いやや!絶対いやや!なんで?なんでそんなこと言うん?」
と感情的に迫り、隼のことを想っていること、メールしたり電話したり手紙書いたり
とかしてるのに返してもくれず、別れるだけ勝手に決めてと言葉早く隼にぶつける。
ひとりなろうと思ってるの?それでは、おかしくなってしまう!と隼に続けると
「もう、とっくにおかしなってんねん!!」と怒鳴る隼。あの男の顔を見ると勝手に
暴れ出して止まらなくなってしまうのだと。


樹里だって隼のことを想って苦しくてたまらないのに。
邪魔だとか、はよ行けとか言われちゃってね…。←もしかすると隼なりの行動だったのかな?なんても思った。


そこにやってくる学生!つながりがあるんだ!
サッカーボールを蹴り合いながら話す2人。
俺の引退試合で組まないか?と証言台の殺しについての協力を美穂の兄で
後輩の望に話す。法廷で、あの男を殺すのだと。


樹里、隼に言われてその場を後にしたのかと思いきや、その話を聞いてて
びっくりして声が出ちゃって、このことを誰にも言うなよと隼に釘を刺される。


望にどうすればいいの?と迫る樹里。声が震え焦る気持ちがすごく伝わるね。


リチャードⅢ世とヨーク公爵夫人の息子と母のシーンすごかったな。


三浦知之さん演じる犯罪者の父親である佐久間武史のシーンもしっかり
見せてくれるのね。夢乃が家を訪ねて語る父親の話、親として屈折してた。
土下座で謝罪をする父。
本当は、夢乃はナイフを取り出そうとしていたよね。


房子の明るさに、夢乃は救われてるよね。周りにも気を使ってくれてるし、
アドバイスもしてくれるしね。
夢乃は母親としての自分を責めはじめたりしてたけど、ほんと親身に
房子が接してくれてね。
娘がどのように死んだのかを知りたいと言ったにもかかわらず、それを
聞くのが怖くて行くことが出来なくなっている夢乃にも房子は真剣に
行った方が良いって言ってくれてね。←この確信めいた説得力!


元旦那から電話がかかってきた夢乃は、娘の誕生日の日に一緒にカラオケ
をすることになる。その場では、お酒が入り、久しぶりに気持ちを発散
できたんだろうかな。でも、この一件が週刊誌に載ってしまうとはね。


皆川先生は学校を休むことになる。


美穂の母は、鶴町憲さん演じる霊媒師である小田友則を家に呼んでいる。
スピリチュアルにはまってしまい、死んでしまった自分の娘の声を聞かせる
とか霊的なことをし出す霊媒師。


TVでは妹が殺された兄が、犯人を必ずこの手で殺すとインタビューされた
模様が放送される。


夢乃に美穂の父が、遺族が泥酔宴会?と怒りをぶつける。
なぜに被害者家族同士でそんなことにならないといけないの…。


夢乃は「悲しい目にあった人間は、これからずっと悲しいまま生きていかな
ければならないのですか?笑ったり、楽しんだりすることがあかんのですか?
悲しい目にあったからこそ、笑ったり、歌ったり少しでも幸せを取り戻したいと
想うことの何があかんのですか?」と美穂の父に語る。


夢乃は房子にお誕生日プレゼントをくれるんだけど、房子が今日は誕生日では
ないって言うと、房子の息子さんのお誕生日だって。
夢乃は調べたみたいで、7年前に亡くなった房子の息子さんにって(;ω;)


自分が苦しんでいるときにずっとそばにいてくれたって。


房子の子供は未成年の飲酒運転の車に引かれてしまったんだって…。


房子は自分が背負っていた鞄に向かって「ゆうとよかったねー。」って
言っててね。すごく優しい声。息子の鞄なのかな?
そして、夢乃にありがとうって。


格闘技バーで練習している隼の元に樹里がやってきて、隼が家を出て
その後をついて来たんだって。←ずっと心配だもんね。


隼にお願いがあると「隼の想っていること全部話してって」練習に夢中に
なってる隼に話す。練習してる隼めっちゃ強くなってる!!!


隼その話聞こえてたのかな?樹里と言葉を交わさなかった。


息子である隼の家を訪ねる母、夢乃。息子は出てくれない。


2002年12月。
夢乃と房子の元に樹里がやってくる。樹里が夢乃を呼び出した形みたい。
夢乃に話をしようとしたけどやめる樹里。
そのとき、野球を見ていて応援していた房子の言葉がなんだか樹里の背中を
押しているような言葉でね、樹里は夢乃に意見申述のことについて話を聞き
始める。
絶対言うなと隼に言われた話を葛藤の末「隼、佐久間のことを殺そうとしている。」
と母に報告する。


隼を助けてあげて欲しい樹里の想い、房子の想い、そして夢乃の想いは
自然と身体で示されてた。


精神科医での判定の結果、佐久間護は自分を責める気持ちなどない人間だと。
自責という念はゼロ。すべて他人に向けられるのだと。


美穂の家では、母が霊媒師から怪しいスピリチュアルグッズを購入しようと
していた状況か、そんなときに夫が帰って来てしまい、まさかの現場に遭遇
する。荒れ狂う夫。金くれ金くれと最近おかしくなっている妻に気付き、
帰って来てみたら自分が必死で働いて稼いだお金をこんなものに使っている
実情。妻は、完全にスピリチュアルにはまってしまっている。
娘の死が家族をこんな状況にしてしまうなんて…。


意見陳述は明日。隼は格闘技バーの人間とラストのラストの仕上げを行う。
鋭い攻撃をマクレガーに見せる。人はこんなにも変わるのか!


隼を心配する母。息子を元旦那にまかせ、裁判所へ向かう。


佐久間護を垣間見るシーン、完全にやばい雰囲気を感じた。


裁判が始まる。遺族の意見陳述。


伊崎夢乃、伊崎隼が呼ばれる。しかし、夢乃しかその場には居ない。
彼は今日、ここには来ませんと夢乃が裁判官に告げる。
欠席となる寸前のところで隼が現れ、家族2人で意見申述の証言台に
向かう。
意見陳述に向かおうとするその足は犯人に向けられるも、母が懸命に
息子を止める。


犯人の両脇に座る警備がそれに反応してすぐに立ち身構える。


鋭い眼光を犯人に浴びせ続ける隼。


息子の手を握ったまま、母である夢乃が意見陳述を始める。
母の意見陳述はたくさんの想いが詰まってたね。


あなたが非常な殺人犯であろうと、綾香が精一杯この世界を生きていた
という過去を消し去ることはできません。綾香を愛してくれたすべての人
の中にあるあの子の魂を奪い去ることはできません。
あの子の大切な命を抱えてこれからも生きていきます。
私たちはあなたには負けません!


傍聴席に座る人たちを観ててもすごく感ずるものがありました。


房子は意見陳述を聞いて、夢乃のすごさを感じてた。


裁判終わりにやってきた元旦那怪我し過ぎ!(笑)←強すぎる隼を止めようとしたら
やられちゃった系だわ。瞬殺だったって。


隼は裁判が終わり、なんでできなかったのかと泣き悲しむ…。


隼の前に現れた樹里は、絶対に言うなと言われていたことを母に言ったと、
あんなやつのために隼の人生がダメになるのを見ていられなくてと続ける。


その場には、隼の母夢乃も。「なぁ、お兄ちゃん。お母さんのこと一生恨んで
くれていいから。お兄ちゃんは、お兄ちゃんの生きたい道を生きてな。」と
声をかける。


佐久間護被告に大阪地裁から死刑判決が言い渡されたことをテレビのニュース
が伝える。


綾香の学校の先生であった皆川先生は、学校を休んだのちそのまま辞めちゃった
んだね。他の教育施設で働いている所、夢乃が訪ねて来て、自分がいまだに教える
立場にいては駄目ですよねと謝るも、先生に絵を書かせてほしい。綾香がお世話に
なった方々の絵を書かせてもらっているのだと。
私は、先生に責任があったなんてこれっぽっちも思っていません。綾香は先生の
ことがすごく大好きだったからと告げると、涙を流す先生。
先生は、綾香ちゃんが普段からお母さんのことがすごく大好きだったというエピソード
で返す。


美穂の家族は、父が死刑判決が下されたことに喜ぶ。息子の望と喜びを分かち合おう
とする。望は何かを言いたそうだった。


佐久間護の担当弁護士は、なぜ彼の弁護を引き受けたのか。その答えは、謝罪の
言葉を言わせたかったのだと。それが、あと少しであったと感じていた事実も。


彼は父親と母親が作り出した幻の王様だと。


親が子供に書ける言葉、態度、諸々の影響は計り知れない。


リチャードⅢ世が死に、リッチモンドがその前に立つ。


美穂の兄の望は引きこもりとなり、言葉を発することもなくなった。
身体は異常もなく精神的なものだと。


佐久間の死刑執行の知らせが、美穂の父の電話に届くと「何が良かっただ!!」
と叫ぶ。手遅れという夫に、手遅れなんかじゃないと抵抗する妻。


家族の係わりを感じるシーン。隼と夢乃も。


望が声を発することが無くなったのは、犯人を殺す発言がTVに映ったから
なのだろうか?
隼が望と2人だけで語るところ、隼が望を焚き付けようとしてくれている
感じがすごく良かったな。今のお前を妹はどう思っているだろうかとか。


隼の前で、望が妹への想いを一気に爆発させる。


夜遅く家に帰ってくる望を受け止めようとする母は、言いたいことがある
んでしょ。前に言いたそうにしてたしと息子の言葉を待つ。


「俺が悪いねん。」
「あの日の朝、美穂が具合が悪いって言っとって、学校休まれへんかな
って、俺に聞いてきたんや。そん時、俺、言うてもうたんや。幼稚園からの
皆勤賞もったいないやろって。あの時、あの時、俺があんなこと言わなかったら。
ごめん。お母さん、お母さん、ごめんなさい。」と書き崩れる。
母は泣き崩れる息子を抱き、悪くないと声をかける。


房子は旦那が戻って来るらしく、東京に帰るって。←房子ほんとにありがとうだね。


隼も地元から出ていくみたいで。←生きたい道が見つかったのかな。


綾香が殺されたときの話をしっかりと聞いたという夢乃はその内容を
語り出す。
犯人に教室で刺された後に、教室を出てその足で歩いていたのだと。
39メートルも。怖い思いをして、身体が苦しかっただろうに、あの子は
生きよう!生きよう!と歩いていたのだと。
その話を聞いて、母である夢乃は「生きる力」をもらったんだ!!


美穂の誕生日の日。父は会社を休み、美穂とお前らと一緒におると
それまでの父の感じとは、ちがう雰囲気を感じ取ったよね。


綾香の生きようとした跡を辿る母。


そして、最後は、綾香が生きた跡から、さらに一歩前に進んでいたよね(;ω;)

この細やかな魅せ方がすごく好きでした。



多くの幼い命が奪われた戦後犯罪史に残る凶悪事件・附属石田小事件(舞台中では
石田とされていた)の犯人と、15世紀後半のイングランド王であるリチャードⅢ世。


何の接点もない二人の「悪党」が重なり、その中で見せる深い絶望と憎悪の淵に
立たされた人々がどのような行動をとるのか、絶望と希望、強い覚悟を舞台上から
ひしひしと感じました!


■内容
日本犯罪史上最も凶悪と言われる
「死刑囚」、
そして、
演劇史上に比類ない大悪人
「リチャードⅢ世」。
ある男が、
何の接点もない二人の
「悪党」の「悪の衝動」が
生まれる瞬間を探っていく…。
その中で見えてきたのは、
悪に翻弄された人々の
《それでも生きていく》
という心の力―――。
小劇場を中心に活躍する実力派キャストに加え、
「メサイア」シリーズの有賀涼役で高い評価を得た井澤勇貴、
「遥かなる時空の中で6」コハク役の瑞々しい演技で人気を博した橋本真一をゲストに迎えて、
「絶望」と「希望」を描く
西森英行の最新作。


■キャスト
狩野和馬・・・矢島孝也/ヘイスティングズ/カノウ
坂根やすし・・新谷重雄/バッキンガム/サカネ
黒川深雪・・・伊崎夢乃/ヨーク公爵夫人/クロカワ
三浦知之・・・佐久間武史/ミウラ
八敷勝・・・・胡桃沢哲也/ティレル/ヤシキ
遊佐邦博・・・佐々岡将平/殺し屋1/ユサ
大塚公祐・・・石森
吉田英成・・・鈴木マクレガー龍二/殺し屋2/エイセイ
田中まこと・・皆川佐和/幼いヨーク公/マコト
鶴町憲・・・・小田友則/ラトクリフ/ツルマチ
(以上InnocentSphere)

橋本真一・・・矢島望/皇太子エドワード/ハシモト
井澤勇貴・・・伊崎隼/リッチモンド/イザワ
岡野康弘・・・佐久間護/リチャード三世/オカノ
谷尾宏之・・・長谷川幸一/クラレンス/タニオ
垣内健吾・・・茅野健作/オックスフォード/カキウチ
平佐喜子・・・矢島朋子/王妃エリザベス/タイラ
アイリ・・・・神山樹里/アン/アイリ
武藤晃子・・・本宮房子/マーガレット/ムトウ


■スタッフ
作・演出・・・西森英行 
照明・・・川口丞(㈲キングビスケット)
音響効果・・・天野高志
美術・・・松本わかこ
ヘアメイク・・・泉淑
宣伝美術・・・高倉大輔
舞台写真・・・鏡田伸幸
撮影・・・彩高堂
演出助手・・・きまたまき
舞台監督・・・筒井昭善
劇作部・・・中田真弘
制作・・・吉水恭子(芝居屋風雷紡)
協賛・・・株式会社 進路企画
後援・・・杉並区
提携・・・NPO法人劇場創造ネットワーク/座・高円寺
企画・製作・・・InnocentSphere


そんなこんなで。


ペタしてね

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