9/26(土)にやめちまえかんぱにー 小泉的オムニバス公演 舞台『三色の星』
マチネ公演を観に行ってきました。
この舞台を観に行こうと思ったのは、辻氏a.k.a.辻祐香ちゃん
(オスカープロモーション)が ご出演されるからです。
やめちまえかんぱにー
小泉的オムニバス公演
舞台『三色の星』
脚本 ・ 畑雅文
演出 ・ 畑雅文/岡村尚隆/小泉れいら
3本のオムニバス作品が上演されましたがどれも面白く、作品間での
登場人物の使い方が良かったです!
見終わった後、気持ちの良いストーリーでいいね!
いろんなとこで面白い舞台やってるね!観に行って良かった!
①『たいむかぷせるず』
演出:岡村尚隆
前島・・・春日御菓子
千里・・・辻祐香
笹木・・・具志堅康
紅葉・・・細江美里
辻氏のオムニバス作品めっちゃ良かった!ラストシーンじーんと来たよね。
小学生の時に埋めたタイムカプセルに集う事情が異なる人達の掛け合いが
面白く辻氏いいお芝居していました(^ω^)
舞台が始まると、白い衣装に身を纏う男の合図でその場に存在する女性、
千里役の辻祐香ちゃん。
シーンは、おばあちゃんと若い男性が居酒屋でお酒を飲んだ帰り道。
おばあちゃんは居酒屋で出会った男に酒をおごるのが趣味な変わったおばあ
ちゃんで、さらには男に埋蔵金が眠っている場所を教えてあげると。
教えた理由は、今まで一緒に飲んできた中で一番つまらない男で、そんな男
が埋蔵金を掘り起こしたら?とゆう遊び心からで。
その埋蔵金は以前おばあちゃんが一緒にお酒を飲んだサソリの刺青がある
男が悪いことをして手に入れたお金を埋めたらしい。
埋蔵金の場所を教えると、掘り当てるなら人がいない休日の昼間がいいの
では?と言う話になり、現場にやってくる男前島演じる春日御菓子さん。
おばあちゃん役は紅葉演じる細江美里さん。
「そこでなにしているんですか?」と男に話しかけるのは辻氏が演じる千里
という女の子。辻氏衣装が抜群に似合っててすごくかわいかったね!
「もしかして6年2組の人?」と声をかけるや男はあたふたしており、みんな
が集まったときじゃなきゃ!とこの日は約束したタイムカプセルをみんなで
掘り起こす日。
その場所が、埋蔵金が眠っているとされる場所と同じとゆう!
千里は男に名前が思い出せないから教えて?と言いながらやすおくん?って
聞いた名前を受け入れてごまかすしかない男(笑)
掘り起こす約束したのは20年後の今日、みんなを待ってみようよとやすお君
に語り待とうとする千里は懐かしさに浸り「思い出に残っていること教えて」
と話す流れが、正体をごまかしている男との間で話が食い違うところが
面白いよね!
やすおに「ものまね得意だった!」とか振るのも笑えるし、「校長先生そんな
喋り方じゃないよ!」って突っ込みつつやり直したやすおに「似てる!やっぱ
噂通りだ!」と笑っている千里がなんともかわいい(^ω^)
「10年前の同窓会には行った?」と続けて話を振る千里。その後のあだ名の
由来の話面白かった!パン屋さんから発展するアンチョビのやつね♪
なかなか他の人が集まらず夕方になりそうな所で、スコップを持ったいかにも
同級生ではなさそうな男がやってくる。
それを見つけた千里が来たあ!とばかりにその男にからみ、一切怖がらずに。
タイムカプセルを掘り出そうとしているけどまだ掘り出していないと話、
その場にいる2人のノリに合わせる新しく来た男、笹木演じる具志堅康さん。
自分の名前が分かるはずもなく「それっぽい名前を言ってみてよ。」と話す
流れで「ひろし」となる笹木。
そっから千里が「やすお君とひろし君、仲良かったんでしょ!」ってぶっこむ
や初対面の二人のやりとり(笑)
仲良し2人組が昔喧嘩したことがある思い出話に花を咲かせつつ、流れが合わない
話の矛盾を追及してたり展開がとても面白い!
やすおに扮している前島は、ひろしの腕にサソリの刺青があることを発見し、
おばあちゃんの話と結びついた模様。
ひろしにあだ名は覚えているか?とやすおが聞くことで確認していたよね!
トイレに行くとその場をはずす千里。
居ない間に2人とも千里の同級生ではなく、共通の繋がりおばあちゃんから
そこに金が埋まっている件が共通認識になる流れが面白いよね!
前島は、笹木にお金を分けろダメなら警察に言うぞ!と笹木が困っちゃう
展開が良いよね。2人の間で取り分の話を付けるや千里が帰ってくる。
男2人は作戦を練り「みんな今日はここに来れないから日を改めよう!」と
千里に言うも「でもここに居る。」って千里が言って作戦失敗!
そこから千里が語り出すは、自分は小学校生活で6年生の2か月だけ学校に
行けたこと、身体が弱くずっと入院していたこと、本当は私のこと覚えて
居ないと思うのにありがとうって・・・。
病気が再発してしまい「日を改めよう」という言葉は千里からすると、もう
来れないかもしれないと言う。
それを聞くや「タイムカプセル掘るか!」と言ってくれて気持ちが変わる
男たちは、病気である千里を心配し、待たせて自分たちが掘ろうとする。
ここで気になったのが千里がちょくちょく時計の時間を気にしているのね。
しかし待っているときの辻氏の美女感!!!←綺麗なのは分かってるんだけど、
千里の醸し出す雰囲気が、すごいきれいな女の子って感じを受けました!!
タイムカプセルの前には埋蔵金を掘り出し(笑)、その後にタイムカプセルを
掘り出し、手紙を読むことに。
まずは、やすお君、そしてひろし君と読み続ける中で、自分がこどもの頃に
書いた手紙ではないのにもかかわらず現在の自分に宛てた手紙かのような
内容のリンク具合に沁みましたね。
千里は、これまで学校生活の思い出もなかなかなく、出来なかったことを
やってみよう!と「綱引き」、「合唱祭」、「遠足」を一緒にやってくれる
やすお君、そしてひろし君。そのシーン、シーンに気持ちがあたたかくなり
すごく良かったなあ。千里が楽しそうな笑顔たくさん観れたし。
開けたタイムカプセルを埋め直す。ひろし君いや笹木は掘り起こした埋蔵金
をだました人たちに返すからあげられないとやすお君いや前島に語る。
「手術頑張れよな!」と千里へのエール、そして「俺たちだけのタイム
カプセルを埋め1年後に」って流れになったんだけど、序盤に現れた白い
衣装に身を纏う男が再度現れ同じ合図をする。
すると、その場には千里が被っていたワイン色の帽子だけが残されており、
暗転していく。
暗転中にすごくじーんと来たよね!(;ω;)いやぁ良い作品いきなし魅せられた!
久しぶりに観る辻氏のお芝居良かったなああ。
すごく好きなお話で観れて良かったです!
②『女子刑務所南五号棟』
演出:小泉れいら
正美・・・律人
アキ子・・橋本織帆
詩織・・・大谷咲子
さくら・・加藤愛美
紅葉・・・細江美里
ベティ・・佐野恵海
島崎・・・石井麻莉
2作品目が始まるやその場は女子刑務所南五号棟。あれ?1本目に登場していた
おばあちゃんが居るぞ!って思ってたら、1本目で男たちにお酒をおごっていた
のが株で儲かっているからで、その件でやらかして捕まっちゃったらしい繋がり(笑)
←うける!!(^ω^)笑
作品間の繋がり面白いね!
女子刑務所南五号棟に新しい受刑者、正美演じる律人さんが連れてこられる。
就寝時間を向かえると、新入りへのいじめを行うアキ子たち。朝食の時間でも
少ない食べ物を取ってしまい。
いじめられている正美に声をかけてくれる詩織演じる大谷咲子さん。眼鏡を
掛けていてとてもかわいらしい雰囲気の詩織は、正美に対しての接し方が
なんか違っていて、女の子なのに女の子が好きなそっちの子らしい。
隙があればキスをしに行こうとしたり「正美って雰囲気づくりに重点を置く
タイプ?」とか聞いたりしているところを観るにつけ、大谷さんのお芝居の
面白さに一気に引き込まれました。
正美はここから形勢逆転を図るべく、詩織が上手いこと教官、島崎演じる
石井麻莉さんから裁縫道具を借りることに成功してその中から針を盗みポケット
に入れ、それを今までいじめていたアキ子が正美の夕食を奪うだろうと
正美のコロッケに針を仕込み、それを予想通り食べちゃってね。
もがき苦しむアキ子。女子刑務所南五号棟の勢力図が一気に変わった!
てか、随所に登場する島崎演じる石井麻莉さんの教官の雰囲気すごく良いね。
お風呂を早く上がる正美と詩織。正美から詩織にキスをしてくれる。正美
は詩織を離さないところ憎いね!←上手い!!
次の作戦は正美が袋に尿を取りだしそのマニアックさに喜ぶ詩織、なぜに
そんなことをしているのかは消灯時間になってから、アキ子の布団に
その尿をこぼし、朝になりアキ子がおねしょしたことにする作戦とゆう!
起きるや動揺するアキ子は訓戒を受ける。
誰かが誰かをいじめているまま。あなたなら辞められるとおばあちゃんは
それを見ていたんだね。
新しい受刑者である外国人のベティ演じる佐野恵海さんが入所。
ベティの異国文化感な面白さ、アキ子のおねしょのこと「オネイション」て(笑)
いまのはアキ子のおかげねgood nightってベティが言ってたところ良いよね。
朝食、こんなことはもうやめようと思ってくれる正美。
問題児のベティがまたしでかすや、自分が犠牲となり懲罰房の謹慎を
うける正美。
それが終わり帰ってくる正美に喜ぶ詩織。ご飯の時間に、今まで取ってきた
分だと、ごはんを分け合う正美とアキ子。
自然と女子刑務所南五号棟のみんなに笑顔が戻っていた。
女子刑務所を舞台とするこの作品もすごく面白かったです!
やられたら、やりかえすんじゃないんだよね!!
③『Eternal Mother』
演出:畑雅文
渚・・・・長谷川景
天使・・・伊東秀悟
瑞穂・・・小泉れいら
育子・・・田久保柚香
明日香・・鈴木杏莉
笹木・・・具志堅康
ベティ・・佐野恵海
紅葉・・・細江美里
主人公、渚を演じる長谷川景さんはある事故で自分が死ぬはずじゃなかった
のに取り違えで死んでしまい、天使である伊東秀悟さんと掛け合っている
ところから。
死んでしまった代わりに、願いを聞いてくれる天使。渚は不良で2人姉妹の
姉。残した母と妹が心配で、他人として現れて2人の手助けをして行きたい
と願いを出し、死んでしまったものが自分の肉親と別の姿になりかかわって
行くストーリーでした。
現世では自分がいないことになっている。そして、妹の瑞穂が産まれた日
から、赤ちゃんの世話をするお母さんは働かなければいけないのに、ベビー
シッターが来ることが出来ずに困っている。
そこに代わりの者として助けに来る渚。赤ちゃんの扱いが面白かったー(笑)
自分がお母さんの働くスーパーで万引きをしてしまったことでスーパーを
辞めさせられたお母さん。そんなお母さんが働くスーパーに、1話の笹木
がクレーマーとしていちゃもんを付けに来るや、そこに助けに入る渚。
笹木を黙り込ませながらもクレーマー口調で絶賛している所が面白いよね!
お母さんのピンチ救えた!
瑞穂の部屋には自分が生前友達だった不良の明日香演じる鈴木杏莉さんが
居て。
瑞穂演じる小泉れいらさんのかわいさ!制服姿がめっちゃ似合ってたよね。
てか、れいらさんのお芝居初めて見たんだけど表情の魅せ方がすごく
上手くていいなあって感じたよね。
明日香の不良っぽさもとても良かった!
それを見ていた渚は、自分が現世に居ないということは妹の瑞穂が自分の
似の前になってしまうのではないか不安で、お母さんのスーパーで万引き
するように瑞穂に指示する明日香たちの前に警察に扮して登場してその場
を食い止めた!
まずそうな瑞穂の表情とかほんと良かったわあ!
てか、万引き犯のベティ!これが理由だったんかい!(^ω^)
渚は女子高生となり、瑞穂とドンピシャの漫画の趣味一致で仲良くなって
家に行くことに。家ではお母さんと瑞穂の雰囲気が微妙で。年頃なのかな。
渚が家に来てご飯を食べることになり、お母さんのこと手伝うよって
瑞穂が、続けて渚もで3人背中越しに料理の準備。
このシーン、渚がおねえちゃんみたい、娘が2人出来たみたいって言葉
に渚が背中で物語ってたよね!すごく感じた。
渚は、私がいろいろ手助けしなくてもやっていけそうと仲良くやって
いて、いい親子なのを感じながら、ついに、手助けができる最後の日。
明日香と出くわすと、瑞穂の就職祝いを持っており、渚に託してくれて
いい子やん!って思いながら、お母さんと会う。
自分のお母さんなのに、お母さんってどんな人?と渚に語ると、
最初はどんな人か言っていたんだけど、渚の語りはどんどん思い出や、
お母さんへの想いとなり、それを聞くお母さんは「そう思ってくれる
だけで幸せよ。」と渚に語ると、渚は時間となりその場から消える。
最後の渚の涙ながらの語りと受け止めるお母さん良かった!
■キャスト
石井麻莉
伊東秀悟
大谷咲子
春日御菓子
加藤愛美
具志堅康
佐野恵海
鈴木杏莉
久保柚香
辻祐香
橋本織帆
長谷川景
細江美里
律人
小泉れいら
■スタッフ
脚本 ・ 畑雅文
演出 ・ 畑雅文/岡村尚隆/小泉れいら
そんなこんなで。